パソコンから異音がする原因は? 故障しかけている場合もある?
2015/07/07
2019/04/16
パソコンは今やひとり1台の時代になりました。仕事や勉強に欠かせない方も、たくさんいることでしょう。しかし、パソコンにトラブルが起きると対処法に困る方も多いと思います。特に、パソコンの内部から異音が聞こえると心配になる方もいるでしょう。
そこで、今回はパソコンから発生する異音についてご説明します。パソコンの内部からはいろいろな音がするものですが、中には故障しているから出る音もあるのです。パソコンの調子が気になるという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
1.パソコンから発せられる音は?
まず始めに、パソコンから出る音についてご説明します。どのような音に気をつければ故障の兆候がわかるのでしょうか?
1-1.パソコンは音がするもの
パソコンの中では、いろいろな機械が動いています。ですから、完全に無音で動くパソコンはありません。どのようなパソコンでも、音がするのです。代表的なものは、硬いものをひっかくような「カリカリ」という音。これは、ハードディスクに情報が記録される音です。
また、「フォーン」という低くうなるような音がする場合もあるでしょう。これは、パソコン内部の熱を逃すためにファンが回転する音です。さらに、CD-ROMなどをいれると低くうなるような「ブーン」という音が聞こえます。これは、CD-ROMを読みこんでいる音です。
ですから、パソコンから聞いたことがない音がするといっても問題ないものが多いでしょう。心配ならばメーカーのホームページを確認してみてください。パソコンの異音に関する説明をしているページがあるはずです。
1-2.こんな異音は要注意
しかし、中には気をつけた方がよい異音もあります。たとえば「最近急にパソコンから大きな音がするようになった」という場合。これは、パソコン内部にほこりがたまっていたり、パソコンの部品が劣化していたりするときに起こります。
また、今まで聞いたことのないような音がパソコン内部からした場合も、注意した方がよいでしょう。さらに、パソコンのマザーボードが故障すると警告音が鳴るパソコンもあります。「ピー・ピー」という電子音がパソコンの内部からしたら、警告音の可能性が高いでしょう。
1-3.実は無音が一番怖い
では、パソコンから全く音がしなければよいのかといえば、それは違います。パソコンから全く音がしないというのは、パソコンの内部が全く動いていないことです。特にハードディスクが完全に壊れてしまうと、動かずに無音のままでしょう。ですから、「音がしなくなったから」と喜んではいけません。むしろ、異音がするうちに対処した方がよいでしょう。
2.パソコンから異音がする際の対処法は?
では、パソコンから異音がする際はどのように対処した方がよいのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。
2-1.パソコンのファンを掃除してみる
パソコンには、内部の熱を逃すファンがついています。ここから外部の冷たい空気を取りこむことで、パソコン内部の温度を保つのです。このファンにほこりがつくと、動きが悪くなって大きな音が出ます。
また、通風口にほこりがたまっても大きな音がするでしょう。ですから、パソコンのファンを掃除してあげれば、音が静かになる可能性があります。ファンは消耗品ですので掃除をしても音が静かにならない場合は、ファンを取り換えましょう。
2-2.パソコンを修理に出す
パソコンから警告音が聞こえたりハードディスクから異音がしたりする場合は、パソコンが故障しかかっている証拠です。ですから、まだパソコンが新しい場合は修理に出しましょう。大抵のメーカー製のパソコンには1年間の保証がついています。
また、家電量販店によっては、独自の延長保証をつけているところもあるでしょう。パソコンを修理に出す前には、念のためにデータをバックアップしておいてください。
2-3.パソコンを買い替える
パソコンは、家電の中では寿命が短いです。1日に8時間パソコンを使った場合の寿命は約5年間といわれていますが、条件しだいではもっと短くなる可能性もあるでしょう。パソコンが完全に壊れてしまうと、データの抽出が難しくなります。ですから、まだ起動できるうちにデータをバックアップしてパソコン内のデータを消去してください。
3.パソコンを処分する際の注意点
最後に、不要になった古いパソコンを処分する際の注意点をご紹介します。パソコンは何ゴミになるのでしょうか?
3-1.自治体では回収できない
パソコンはPCリサイクル法という法律に基づいて、処分しなくてはなりません。ですから、どのようなパソコンでも自治体はゴミとして回収できないのです。
また、液晶モニターは家電リサイクル法のテレビと同じ扱いになりますので、モニターだけでもゴミに出すことはできません。でも、パソコン本体のプラスチック製カバーは「燃えないゴミ」や「プラスチック」として出せます。たとえ手のひらサイズの小さなパソコンでもゴミ捨て場に捨てれば不法投棄になりますので、気をつけてください。
3-2.パソコンの正しい処分方法は?
2003年以降に製造されてPCリサイクルマークが貼ってあるパソコンは、無料でメーカーが回収してくれます。回収の仕方はそれぞれのメーカーのホームページに記載してありますので、それに沿って申しこみを行いましょう。
この際、パソコン内のデータは完全に消去しておいてください。「完全にパソコンが壊れて立ち上がらない」という場合は、ハードディスクを取り出して、物理的に破壊しましょう。
パソコン本体が壊れても、ハードディスクが無事ならば、データが取り出せます。2003年以前に製造されたパソコンや、PCリサイクルマークが貼られていないパソコンは回収料がかかりますので注意してください。
また、自作のパソコンやすでにメーカーが存在しないパソコンは、(財)PC3R推進協会が回収を行っています。
3-3.無料でパソコンを回収してくれる業者もある
パソコンの中には、リサイクルできる部品がたくさんあります。ですから、壊れたパソコンでもリサイクルできる部品があるかもしれません。このようなパソコン本体やパソコンの部品をリサイクルする業者は、パソコンを無料で回収してくれます。
家の近くにこのような業者がある場合は、無料回収を行っている製品を確かめたうえで利用してみましょう。今すぐに壊れたパソコンを処分したい、という場合などに便利です。
おわりに
今回はパソコンからする異音の原因と対処法についてご説明しました。
まとめると
- パソコンの内部から異音がするからといって故障とは限らない。
- 急にパソコンの内部から聞こえる音が大きくなった場合は注意が必要。
- 警告音が鳴った場合は、故障しかけているということ。
- 完全に無音になったパソコンは壊れている。
- パソコンを処分する際はPCリサイクル法に従おう。
ということです。
パソコンの異音は気になる方も多いと思います。しかし、「静かな部屋だと聞こえる」レベルの音はまず心配ありません。
また、異音がしてもパソコンの画面が正常ならば問題ないことが多いのです。ただし、異音がしてパソコンが再起動をくりかえす場合は、故障しかけている可能性が高いでしょう。できるだけ早くデータをバックアップして修理に出してください。