本の保存方法をお探しの人必見!虫や湿気から本を守る最良の方法は?
2016/02/27
2019/09/04
本の保存方法を正しく知りたい人のために、保存状態を良好に保(たも)つために必要な知識を詳しく解説しました。大量にある大切な本をきちんと管理したい人は、この記事をぜひ読んでください。
いつまでもきれいな状態で本を保管するためには必見です。
1.本の保存方法を基本から学ぼう
まずは、本の保存方法を基本から学びましょう。良いと思っていても、意外と間違った方法で行っている可能性があります。今後保管する本を傷めないためにも、何度も読んで頭に入れてくださいね。
1-1.箱に入れるときは重ね過ぎないこと
本を専用の保管箱に入れて保管する場合は、重ね過ぎないようにしましょう。本自体の重みで、下に入れた本がつぶれてしまいます。
また、表紙の印刷が擦(こす)れる原因にもなるでしょう。さらに、箱に入れるときに重ね過ぎると読みたいときに取り出しにくくなります。特に、漫画などは何かのときに読みたくなることが多いでしょう。保管するときは、次回に読みやすいように入れることも考えてください。
1-2.防虫剤や乾燥剤を利用すること
本を保管するときには、虫が付かないようにすることと、湿気対策をすることが大切です。保管箱やビニールの中に、防虫剤や乾燥剤を利用すると良いでしょう。特に梅雨の時期や雨が続いたときなどは、どうしても湿気がこもりがち。
また、湿度計を置いて管理することも検討しましょう。湿気は、カビの原因となったり、虫を寄せ付けやすくしたりするので注意してください。
1-3.保管場所は空間を上手(じょうず)に使うこと
本を保管する場合、通気が良い状態を確保するためにも、空間を上手(じょうず)に使いましょう。具体的には、棚を設置したり、保管箱を使ったりすることをおすすめします。
ただし、積み重ね過ぎると取り出しにくくなるため、使い勝手が悪くなることも。すぐに読む可能性が高い本は、手前側に保管したり取り出しやすい位置に収納したりするようにしましょう。保管箱として、透明な衣装ケースを活用すると、どんな本がどの位置に収納されているかわかりやすいので試してみてください。
2.本の保管場所に適した条件は?
本を保管場所に適した条件とは何か、確認をしていきましょう。保管場所の環境が悪いと、大切な本が台無しになってしまいますよ。
2-1.適度な広さが確保できること
本を保管する場所は、適度な広さがあることが条件となります。適度な広さがあることで、湿気を逃がすための通気性を確保できるでしょう。また、本が大量にある場合は、相応の広さと空間が必要になることは明らかです。保管したい本の量に合った、適度な広さを確保できる場所を用意しましょう。あまりにも本の量が多い場合は、ほかの場所を考えたり本を少し処分したりなども検討してください。
2-2.日光が当たらないこと
日光は、本の色あせを引き起こしたり、紙質が劣化したりする原因に。日光の中の紫外線が、本を傷めてしまうのです。大切な本が保管中に傷んでしまったら、泣くに泣けません。本を保管する場所は、絶対に日光が当たらないところを選びましょう。日光が当たらない点では、クローゼットの中などでの保管も良いですね。
また、室内で本棚を利用する場合は、日光に当たることがないように本棚の向きも工夫してください。
2-3.湿気がこもりにくいこと
本は紙製なので、何よりも湿気が大敵です。湿気を含んでしまうと、紙が波打ったりしわが寄ったりする原因に。酷(ひど)い状態になると、取り返しがつきません。湿気がこもりにくいことは、本の保管を考えたときに重要な条件でしょう。できるだけ、風通しが良くて湿気のこもらない場所を確保してください。
湿気がこもらないためには、定期的に整頓(せいとん)したり、虫干ししたりすると効果的です。古い家の押し入れは、特に湿気がこもりやすいので注意しましょう。
3.本を保存するときの注意点を確認しよう
本を保存するときの注意点についても、しっかり確認しておきましょう。ちょっとした工夫をするだけでも、保存状態を良くすることができますよ。
3-1.今後読む可能性がない本まで保管しない
いくら広い保管場所を確保できても、今後読む可能性がない本まで保管しないようにしましょう。本は、今後も増え続けるはず。今は保管場所に余裕があっても、すぐに足りなくなってしまうことも考えられます。保管するにふさわしい本なのかどうかを、よく考えてから保管しましょう。もしも、もう読む可能性がないと判断するのなら、古本回収や買取サービスを利用して処分することも検討してください。
3-2.保管場所の許容量を超えない量で
保管場所にも、許容量があります。適正な量を超えないように注意して、保管してください。では、どのくらいの量が適正かとなると、保管場所の容積(ようせき)を100%とした場合は、80%までと覚えておきましょう。20%の予備空間があることで、通気性が確保されて湿気がこもりにくくなります。
また、取り出しやすさも維持できるでしょう。許容量いっぱいに本を詰め込むことは、確実に本を傷める原因となりますので止めてください。
3-3.定期的に虫干しをして保管状態をチェック
保管中の本はそのままにしないで、定期的に虫干しをして保管状態をチェックしましょう。虫干しをすることで、本の湿気を取ることができます。虫干しの効果で、長い間本をきれいに保(たも)つことができるでしょう。このとき、シミやカビなどが出ているなど、あまりに保管状態が悪くなっていたら、保管方法に問題がある証拠です。湿気対策や防虫対策の見直しも、同時に行ってください。
特に、湿気対策が上手(じょうず)にできていない可能性が高いです。残念ながら、保管状態が悪くなってしまった本は思いきって処分することも考えましょう。保管中に本を傷めてしまわないためにも、収納するときにしっかり対策をしてください。
まとめ
本の保存方法について解説をしてきました。大切な本をきちんと保存するためにも、今まで学んだことを確認してください。
- 本の保存方法の基本をきちんと学ぶ
- 本の保管場所に適した条件を知る
- 本を保存するときの注意点を学んで実行する
さあ、もう大量の本の保存方法に困ることもありませんね。