業務用パソコンの選び方は? 重視すべきポイントや注意点を徹底解説!
2015/11/18
2021/03/15
「業務用パソコンを買い替えることになったけど、後悔しない選び方を知りたい」とお考えではありませんか? 業務用パソコンは業務に使用するため、家庭用パソコンとは求められる仕様が異なるものです。しかし、実際にどんなポイントを押さえて選ぶべきか、どんな点に注意すべきかなどよく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、業務用パソコンの選び方について詳しく解説します。
- 業務用パソコンと家庭用パソコンの違いは?
- 業務用パソコンの選び方で重視すべき点は?
- 業務用パソコンにおすすめの条件
- 業務用パソコンはどこで購入できる?
- 不要になった業務用パソコンの処分方法
- 業務用パソコンを処分するときの注意点
- 業務用パソコンの選び方に関するよくある質問
この記事を読むことで、業務用パソコンを選ぶときのポイントがよく分かります。最適な業務用パソコンを選ぶためにも、記事を読んでみてください。
1.業務用パソコンと家庭用パソコンの違いは?
最初に、業務用パソコンと家庭用パソコンではどんな点が異なるか見ていきましょう。
1-1.OSの種類
業務用パソコンと家庭用パソコンでは、OSの種類が異なります。業務用パソコンは、ネットワーク機能やセキュリティー機能などを強化した上位版のOSがインストールしてあるのが一般的です。上位版のOSは、業務用パソコンにインストールされるのを想定しているため、家庭用パソコン用のOSよりも高機能・高性能になっています。
1-2.インストール済みのソフトの種類
業務用パソコンと家庭用パソコンでは、インストール済みのソフトの種類も異なります。具体的には、以下のとおりです。
- 業務用パソコン:OSやオフィス用ソフトなど少数厳選
- 家庭用パソコン:画像および動画編集用ソフト・音楽視聴ソフト・ゲームソフトなど多数
基本的に、業務用パソコンは必要最低限のソフトだけがインストールしてある状態です。そのため、業務に必要なソフトをそれぞれインストールすることになります。
1-3.ネットワーク機能の強化
業務用パソコンは、家庭用パソコンと比較してネットワーク機能が強化されている点も異なります。業務用パソコンは家庭用パソコンと違い、単独で使用することはほぼありません。ほかの従業員と共通のシステムやソフトを使用したり、情報を共有したりして業務を進めます。そのため、ネットワーク機能が強化され、業務がスムーズに進むように設計されているのです。
1-4.セキュリティー機能の強化
業務用パソコンは、家庭用パソコンよりセキュリティー機能が強化されているのも特徴の一つです。たとえば、外部サイトへの接続を制限したり、社外からの不正アクセスやウイルスの侵入から社内ネットワークを守ったりするのに優れています。また、情報のやり取りを暗号化し、部外者から簡単に判読できないようにでき、安心して業務を進めることが可能です。
2.業務用パソコンの選び方で重視すべき点は?
業務用パソコンの選び方で重視すべき点について、詳しくご紹介します。
2-1.使用目的に合っている
業務用パソコンを選ぶときは、使用目的に合っていることが重要です。たとえば、事務用に使用するものと画像・動画編集用に使用するものでは、必要な機能や性能が異なります。最低限、業務をこなすのに必要な性能や機能を持ち合わせている機種を選びましょう。動作が遅い、必要な機能が備わっていないといったものでは、業務効率が大幅に落ちてしまいます。また、業務がスムーズに進まないことで大きなストレスがかかる点もデメリットです。
2-2.使い方や使用場所に合っている
使い方や使用場所に合っていることも、業務用パソコンを選ぶときのポイントです。たとえば、営業職などで社外に持ち出すことが多い、会議に持ち込んで議事録を作成したいといった場合は、ノートパソコンが便利でしょう。また、設置スペースに限りがある、デスクを広く使いたいなどの要望にもマッチします。一方、特定の場所だけで作業する場合や、設置スペースに余裕がある場合などは、デスクトップパソコンが向くでしょう。システム開発用など、じっくり腰を据えて作業する場合などにもおすすめです。
2-3.セキュリティー対策が手厚い
業務用パソコンは、セキュリティー対策の手厚さも外せないポイントです。業務用パソコンでは、顧客情報や社員の個人情報をはじめ、新製品の企画情報・経理情報など、さまざまな機密情報を扱います。そのため、悪意のある第三者から狙われやすく、不正侵入および情報流出を防ぐことが大切です。思わぬ被害に遭わないためにも、業務用パソコンは、セキュリティー対策が手厚いことを確認して導入しましょう。
2-4.保証やアフターサービスが充実している
保証やアフターサービスが充実しているパソコンを選ぶと、不具合や突然の故障などが発生したときにも安心です。業務用パソコンが正常に使えないのでは、業務に大きな支障が出てしまいます。安心して使用するためにも、保証やアフターサービスが充実していることを必ずチェックしてから選びましょう。
2-5.価格がリーズナブル
価格がリーズナブルなことも、業務用パソコンを選ぶときに重視したいポイントです。業務用パソコンは、あくまでも業務を効率よく進め、多くの売り上げにつなげるツールになります。また、まとまった台数が必要になることからも、価格がリーズナブルなことに越したことはありません。なお、1回に数十~数百台まとめて購入する場合は、値引き対応してもらえることもあるので確認してみるとよいでしょう。
3.業務用パソコンにおすすめの条件
業務用パソコンにおすすめの条件を、詳しく見ていきましょう。
3-1.事務用
事務用の業務用パソコンは、文書作成や表計算などの業務ソフトが最低限動くことが必要です。画像編集や動画編集などを行わないのなら、以下のような条件を満たすものを選ぶとよいでしょう。
- CPU:インテルCore i3シリーズ以上
- メモリ:4GB以上(8GBあると複数の作業でもストレスが少ない)
- HDDもしくはSSD:120GB以上
- モニター:14インチ以上
- そのほか:数字入力が多い場合はテンキー付きキーボード
3-2.画像・動画編集用
業務用パソコンでも、画像や動画を編集することが主な目的の場合は、グラフィック機能が充実した高性能・高機能機種を選ぶ必要があります。具体的には、以下を参考にしてください。
- CPU:インテル Core i7シリーズ以上
- メモリ:16GB以上
- HDD/もしくはSSD:1TB以上
- モニター:15インチ以上
- そのほか:2GB以上のグラフィックカードなど
3-3.設計用
設計用の業務用パソコンも、CADソフトなどを快適に動かすには、画像・動画編集用のケースと同様に一定以上の機能や性能が求められます。具体的には、以下のとおりです。
- CPU:インテル Core i7シリーズ以上
- メモリ:16GB以上(3Dソフトを扱う場合は32GB以上)
- HDD/もしくはSSD:1TB以上
- モニター:15インチ以上
- そのほか:2GB以上のグラフィックカードなど
3-4.システム開発用
システム開発用の業務用パソコンは、なるべく高性能・高機能機種を選ぶことで、ストレスなく業務を進めることができます。たとえば、以下のような条件を満たす機種がおすすめです。
- CPU:インテル Core i7シリーズ以上
- メモリ:16GB以上
- HDD/もしくはSSD:2TB以上(SSDが望ましい)
- モニター:15インチ以上
- そのほか:開発内容に合ったOSの種類を選ぶ
4.業務用パソコンはどこで購入できる?
業務用パソコンが購入できるところを、詳しくご紹介します。
4-1.メーカーの直販サイト
業務用パソコンは、メーカーの直販サイトから購入できます。メーカーが用意した標準モデルから選ぶだけでなく、使用目的に合わせて仕様をカスタマイズすることも可能です。また、メーカー直販なので、大量購入にも対応してもらいやすいのもメリットでしょう。ただし、メーカー直販サイトで取り扱うのは自社製品だけになるため、複数のメーカー品を比較するのには不便などのデメリットがあります。
4-2.業務用パソコン販売業者
業務用パソコンは、業務用パソコン販売業者から購入することもできます。業務用パソコン販売業者から購入する場合、複数のメーカー品を比較して選ぶことができるのが主なメリットです。特定のメーカー品にこだわりがなく、幅広い機種から選びたい場合にもよいでしょう。一方、タイミングによっては希望する機種を確保できない、カスタマイズが自由にできないことがあるなどの点がデメリットといえます。また、業者によってサービスの質に差がある、信頼できるかどうかじっくり吟味して業者を選ぶことが大切です。
5.不要になった業務用パソコンの処分方法
不要になった業務用パソコンの処分方法を、具体的に解説します。
5-1.メーカーに依頼する
不要になった業務用パソコンは、メーカーに依頼して回収してもらうことが可能です。具体的には、以下の流れをご覧ください。
- メーカーに業務用パソコンの回収を申し込む
- 処分費用をメーカーに支払う
- メーカーから配送伝票が送付される
- 業務用パソコンの内部データを消去する
- 業務用パソコンを1台ずつこん包し、配送伝票を貼り付けて配送する
なお、業務用パソコンは、PCリサイクルマークが付いているものであっても、処分費用と配送費用と合計して1台に付き数千円程度かかります。より詳しい内容は、一般社団法人パソコン3R推進協会のホームページを参考にしてください。
5-2.不用品回収業者に依頼する
不要になった業務用パソコンの処分は、不用品回収業者に依頼することもできます。業者によっては、宅配回収で気軽に処分を依頼できたり、出張回収で都合のよい日時と場所で回収してもらえたりするので調べてみるとよいでしょう。そのほかにも、業務用パソコン以外の不用品も同時に処分・買取してもらえる、データ消去サービスを利用できることがあるなど、多くのメリットがあります。
5-3.買取に出す
不要になった業務用パソコンでも、まだ年式が新しくて十分に使えるものは、買取してもらえることがあります。買取を希望するときは、業者に査定を申し込みましょう。提示金額に納得できる場合は、正式に買取を依頼してください。なお、セキュリティー面の問題から、一般的なリサイクルショップに売ったりネットオークションやフリマアプリに出品したりするのはおすすめしません。
5-4.レンタル品の業務用パソコンはレンタル業者に返却する
業務用パソコンをレンタルしている場合は、レンタル業者に返却してください。レンタルパソコンは、レンタル業者の所有物なので、不要になっても借り主が勝手に処分することはできません。まずは、レンタル業者に連絡して、解約を申し込みましょう。その後、レンタル業者の指示に沿って返却してください。
6.業務用パソコン処分をするときの注意点
業務用パソコンを処分するときに押さえておくべき注意点を、詳しく見ていきましょう。
6-1.重要なデータを移行する
業務用パソコンを処分する前に、重要なデータを移行しておきましょう。企業では、重要なデータを自社サーバーやクラウドサービスに保管していることが多いでしょう。しかし、最新情報に同期するのを忘れてしまうと、業務用パソコンを処分した時点で大切なデータを失ってしまうことになるので注意してください。
6-2.内部データを消去する
重要なデータを無事に移行できたら、内部データを消去しておきましょう。内部データを消去するには、以下のような方法があります。
- データ消去専用ソフトを使用する
- HDDに強力な磁気を当ててデータを読み込み不可にする
- HDDを折り曲げるなどにより物理的に破壊する
なお、業務用パソコンの内部データ消去は、専門業者に依頼することも可能です。
6-3.管理ステッカーなどをはがしておく
管理ステッカーなどを業務用パソコンに貼り付けてある場合は、忘れずにはがしておきましょう。業務用パソコンは企業の資産として扱うため、管理ステッカーが貼り付けてあることが多く見られます。万が一、管理ステッカーから企業名や使用部署などが判明すると、悪意ある第三者から悪用されやすいので気を付けましょう。
6-4.メモリーカードなどの抜き忘れに気を付ける
メモリーカードなどの抜き忘れにも、十分に注意してください。メモリーカードなどを抜かずに処分すると、重要なデータが流出し、思わぬ被害に遭うことがあるからです。また、社会的な信用を失うことになり、経営にも悪影響をおよぼすこともあるでしょう。業務用パソコンを処分するときは、メモリーカードスロットやDVDスロットなどをすべてチェックし、抜き忘れがないよう気を付けてください。
6-5.信頼できる業者に依頼する
業務用パソコンの処分を業者に依頼する場合は、信頼できる業者であることが大前提になります。具体的には、以下の条件を満たす業者なら安心でしょう。
- 業務用パソコンの処分実績が豊富にある
- 都合のよい日時と場所で回収してもらえる
- 見積もりは無料
- 処分費用がリーズナブル
- 回収後のパソコンを適切な方法で再販・再資源化している
- スタッフの対応が親切で顧客からの評判がよい
- 内部データの消去も依頼できる
- 業務に必要な許可を取得済み
なお、当パソコン処分本舗でも、不要になった業務用パソコンの処分をお受けしていますので、お気軽にご相談ください。
7.業務用パソコンの選び方に関するよくある質問
最後に、業務用パソコンの選び方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.高性能・高機能なパソコンなら業務効率が上がる?
A.一概にはいえません。確かに、一般的には高性能・高機能なパソコンのほうが、複雑な処理などもストレスなく使えることが多いでしょう。ただし、簡単な事務処理や文書作成などだけに使用する場合は、業務効率がほとんど変わらないことがあります。
Q.業務用パソコンをレンタルするメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
- 業務用に適した機種がそろっている
- 初期費用が安い
- レンタル業者のメンテナンスやサポートを受けられる
デメリット
- タイミングによっては希望機種がレンタルできないことがある
- 長期間使用するほどレンタル料金が割高になる
- 付属品を紛失した場合は弁償する必要がある
Q.中古の業務用パソコンを購入するときの注意点は?
A.パソコンの寿命が3~4年程度と考えると、古い機種などは、すぐに不具合が出る可能性があります。価格が安くても、すぐに買い替えが必要になるようでは手間がかかり、かえって高く付くことになるので注意してください。
Q.業務用パソコンの寿命を延ばすコツは?
A.正しく使う、適切な環境で使用することなどです。また、モニターを使用しないときにはオフにする、輝度を上げ過ぎないことなども心がけましょう。さらに、汚れをきちんと掃除することも寿命を延ばすために必要です。
Q.有名メーカー品を選べば間違いないのでは?
A.確かに、有名メーカー品は、導入実績が多数ある、信頼度が高いなどの点で無名メーカー品と比較して安心できることが多いのは事実です。しかし、価格が割高などのデメリットもあります。業務用パソコンを選ぶときは、有名メーカー品であることだけでなく、総合的に判断することが大切です。
まとめ
今回は、業務用パソコンの選び方について詳しく解説しました。業務用パソコンを選ぶときは、使用目的に合った性能・機能を満たしているか確認しましょう。また、セキュリティー面がしっかりしているか、サポートや保証が手厚いかなどの点も重要なポイントです。単に価格が安い、有名メーカー品だからという理由だけで選ばず、さまざまなポイントをチェックして選びましょう。なお、買い替えなどで不要になった業務用パソコンは、信頼できる不用品回収業者に処分を依頼すると何かと便利でおすすめです。