パソコンの使いすぎで疲れ目になる。よい対策はあるの?

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今は、パソコンがなければ仕事にならないという方が多いでしょう。
仕事中はずっとパソコンの画面を見ている、という方も少なくありません。
そこで、気になってくるのが疲れ目。
疲れ目になると、肩こりや頭痛がしてくるという方も多いのです。
そこで、今回は疲れ目の予防や対策の方法をご紹介しましょう。
疲れ目は時間がたてば自然に回復することが多いです。
しかし、中には病気が原因のこともあります。
パソコンを1日中使うから疲れ目になるのは仕方がない、と思ってはいませんか?
でも、これからご紹介することを試せば、目が楽になることもあるでしょう。
ぜひ記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. 疲れ目はなぜ起こる?
  2. 疲れ目の対策はあるの?
  3. 病院を受診することも必要
  4. 疲れ目を予防するには?
  5. おわりに

1.疲れ目はなぜ起こる?

疲れ目が起こる原因は、皆様もよくご存じのように目の使いすぎです。
今は、いろいろな媒体を通じて情報を「読む」ことが多い時代。
特に、スマートフォンの普及により、どこでも液晶画面を見ている人が増えました。
また、精神的なストレスを抱えていると、目が疲れやすくなると言われています。
さらに、眼鏡やコンタクトが合っていなくてもが疲れ目は起こりやすくなるでしょう。
そして、白内障や緑内障を発症していても、疲れ目は起こりやすくなります。
ですから、疲れ目をパソコンやスマートフォンの使いすぎ、と決めつけてはいけません。
特に、時間がたっても疲れ目が回復しないという場合や日に日に早い時間から目がかすむようになってきたという場合は、要注意です。

2.疲れ目の対策はあるの?

では、目が疲れたなと思ったらどうすればよいのでしょうか?
この項では、疲れ目の対策方法の一例をご紹介します。

2-1.目を閉じる

最も簡単な方法です。
目の奥が重いと思ったりちかちかしてきたりしたら、目を閉じて20秒ほど休ませましょう。
それだけでも、涙が眼球の表面をうるおしてくれます。
また、目をあたためるのも回りの筋肉をほぐして疲れを取ってくれるでしょう。
今は、レンジであたためられるアイピローなども販売されています。
蒸しタオルを利用してもよいでしょう。
ただし、目の周りの皮膚は薄いので、あまりあたためすぎるとヤケドしてしまいます。
気を付けてください。

2-2.遠くを見てマッサージする

遠くを見ることにより、目の筋肉がほぐれて疲れが取れやすくなります。
窓の外に山や野原など自然が見える人は、それを見つめましょう。
ただし、どこかに焦点を合わせずに、ボーッと見ることが眼精疲労を取るコツです。
また、ボ―ッと遠くを見ながら眉間やこめかみをゆっくりとマッサージしましょう。
筋肉がほぐれて疲れが取れやすくなります。
さらに、仕上げとして目を閉じて眼球を上下左右にゆっくりと動かしてください。
これでだいぶ楽になるはずです。

2-3.睡眠をとる

これに勝る疲れ目の回復方法はありません。
夜遅くまでパソコンをいじっていて疲れ目を感じたら、「もう寝る時間ですよ」という合図です。
パソコンを消して寝る準備をしましょう。
このとき、ベッドの中でスマートフォンなどをいじってはいけません。
液晶から出る光は、脳を活性化させて睡眠の質を落とします。
ですから、理想は眠る1時間前からパソコンやスマートフォンの閲覧を控えること。
休日くらいは夜にスマートフォンなどを見ない習慣をつけると、疲れ目になりにくくなるでしょう。

3.病院を受診することも必要

病気が進行すると失明する可能性もある緑内障は、初期症状が気づきにくいという特徴があります。
ただ、視野が欠けてくるので目が疲れやすくなるのです。
ですから、「最近目が疲れやすくなる」「眠っても疲れ目が取れない」という場合は、念のために眼科を受診しましょう。
また、視力は年とともに変化していきます。
度の合わない眼鏡やコンタクトをしていると、目が疲れやすくなるでしょう。
1年に1度でいいですから、眼科で視力検査をしてもらうと眼鏡を換える目安になります。
また、コンタクトを長時間つけていると目の表面に酸素が行き届かず、目が疲れやすくなるでしょう。
ソフトコンタクトよりもハードコンタクトの方が、瞳に酸素が届きやすいです。
さらに、使い捨てコンタクトをずっと使い続けてはいけません。
必ず、指定された期限を守りましょう。

4.疲れ目を予防するには?

では、目をできるだけ疲れにくくする方法はあるのでしょうか?
この項では、疲れ目を予防する方法の一例をご紹介します。

4-1.パソコンを使う姿勢を正す

寝転がってパソコンを使ったり、猫背で見上げるようにパソコンを使っていたりすると目が疲れやすいです。
いすに浅く腰かけて、モニターの一番上と目線が合うようにしましょう。
画面を見るときは、パソコンを少し見下ろす形が理想です。
さらに、パソコンから40センチは目を離しましょう。
「そんなに離れたら文字が見えない」という場合は、眼鏡やコンタクトが合っていないか、デスプレイの文字が小さすぎます。
文字を拡大するなどして、画面から目を離して使ってください。

4-2.マルチモニターや大きすぎるモニターを見直す

パソコンのモニターは年々大きくなる傾向にあります。
また、複数のモニターを使って作業をしている人もいるでしょう。
しかし、モニターがたくさんあったり大きかったりするほど、目はあちこちを見ることになり、疲れやすくなります。
ですから、安易にモニターを大きくしたり、マルチモニターにしたりしないようにしましょう。

4-3.モニターの明るさや輝度を調節する

モニターには明るさと輝度があります。
これが高すぎるとまぶしさを感じて目が疲れやすくなるでしょう。
初期設定ではパソコンの明るさと輝度は高めに設定されているのです。
ですから、自分で目に負担がかからない程度の明るさに調節してください。
また、文章ソフトなどは、白地に黒の文字で表示されます。
しかし、白というのは一番明るい色です。
最も目に負担がかからないパソコンの表示は、黒地に白い文字表示。
プログラムをするときは、この表示方法にしている方が多いと思います。
ですから、可能ならば、背景を黒にしましょう。
壁紙を暗い色のものに変えても効果があります。
さらに、部屋の明るさも要注意。自然光がさんさんと降りそそいでいる場所は、目が疲れやすくなるのです。
ですから、パソコンを使う場合はカーテンやブラインドを閉めて、適度に暗い空間を作ってください。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は疲れ目の対策と予防方法について、ご説明しました。
まとめると

  • 明るい場所で使うほど目は疲れやすい。
  • 疲れ目を感じたら、目を閉じたり遠くを見たりする。
  • 目の回りを温めても効果がある。
  • 正しい姿勢でパソコンを使おう。
  • 定期的に眼科で検診を受けよう。

ということです。
疲れ目はもはや肩こりなどと同じ、現代病の一種。
経験したことがないという人は少ないでしょう。
しかし、ありふれた体の不調だからこそ、病気の症状で疲れ目が起こっても気づきにくいのです。
緑内障や白内障は年齢が上がるにつれて発症率も上がってきます。
また、過剰に目が乾くドライアイは若い人でも発症するのです。
ですから、毎日目が疲れてしょうがないという方は、一度眼科で目の状態を診察してもらいましょう。
コンタクトを使っている方は、定期検診を忘れずに。
異常があってもすぐに発見してもらえるでしょう。