スマホの電波が悪い原因は?対策方法とともにご紹介します!
2016/01/31
2018/04/12
出先や自宅で急にスマートホン(以下、スマホ)の電波が悪くなった、という経験がある方は多いでしょう。重要な電話の最中に通話がとぎれたりすると、焦ってしまいますよね。
そこで、今回はスマホの電波が悪くなったときの対策をご紹介しましょう。一昔前に比べたら、携帯電話の電波状況は、だいぶ改善されているのです。しかし、その一方でスマホの機能が発達しすぎて電波状態が悪くなるケースもあります。スマホの電波状態がひんぱんに悪くなるという方は、ぜひこの記事を読んで対策の参考にしてください。
1.スマホの電波が悪くなる原因は?
まず始めに、スマホの電波が悪くなる原因の代表的な例をご紹介します。意外な理由で電波が急に悪くなることもあるのです。
1-1.地下など電波が届きにくい場所に入った
屋外で急に電波が悪くなった場合は、電波の届きにくい場所に入ってしまったというケースが多いのです。電波は、金属やコンクリート、さらにガラスなどに当たるとはね返るという性質があります。ですから、どうしても建物の中に入ると外よりは電波状態が悪くなりがちです。
特に、地下は場所によっては電波がほとんど届かないこともあるでしょう。また、周囲に高いビルが立ち並んでいる場所や山と山との間の盆地などは、電波が乱反射してスマホまで届きにくいことがあります。高層ビルの上階などは、それよりも低い位置に基地局があることが多いので、同じように電波が届きにくくなるでしょう。
1-2.質の悪い電波を拾ってしまった
携帯電話の普及とともに、基地局の数は増え続けてきました。つまり、携帯電話用の電波もそれだけたくさん空中を飛ぶようになったのです。スマホは自分のアンテナで飛んでいる電波をキャッチします。
しかし、このときに質の悪い電波を捕まえてしまうと、電波状態が悪くなるのです。質の悪い電波とは、遠くから飛んできた電波のこと。電波は、基地局が遠いほど状態が悪くなります。これは、先ほどご紹介した例とは逆に、周りに電波をさえぎるものがない広くて開放的な場所で起こりやすいのです。
1-3.同じ場所で、たくさんの人がスマホを使う
限られた場所で、たくさんの人が同時にスマホを使うと、電波が悪くなりやすいです。大規模なイベントで発生することが多いでしょう。
また、通話の電波だけでなくメールなども届きにくくなります。毎年大みそかから年明けにかけてはニュースなどで注意が呼びかけられるので、ご存じの方も多いでしょう。
1-4.スマホの故障
スマホは、精密機械です。持ち歩くことを前提に作られていますから、パソコンよりは丈夫ですが、やはりぶつけたり落としたりすると壊れることがあります。スマホの内部にはSIMカードというものが入っていて、それがどの携帯会社の電波を受信するかを決める鍵の役割を果たしているのです。何かの拍子にSIMカードとスマホの接触が悪くなったりすると、電波の状態が悪くなったりいきなり圏外になったりします。この場合は、修理が必要です。
2.スマホの電波を改善する方法、屋外編
では、どうすればスマホの電波状態を改善できるのでしょうか? この項では、その方法をご紹介しましょう。
まずは屋外編からです。
2-1.電波状態のよい場所まで移動する
もっとも簡単な方法です。地下街などにいる場合は地上へ出ましょう。建物の内部にいる場合はできるだけ窓側に移動します。窓を開けられるなら開けましょう。電波をさえぎるものが無くなるほど、電波状態は改善しやすくなります。
2-2.機内モードにして、元に戻す
電波を一度遮断すると、質のよい電波を拾いなおすことができます。スマホを再起動する方法もありますが、少し時間がかかるでしょう。また、バッテリーが少ない場合は再起動できなくなることもあります。ですから、機内モードにして元に戻してみましょう。
スマホの設定画面から、飛行機のマークをタップして再び元に戻せばよいのです。そうすれば、一度電波が遮断できますから、電波が改善できます。
2-3.格安スマホの場合は、大手キャリアに変える
格安スマホは、大手キャリアよりもずっと低料金でスマホが使えます。しかし、格安スマホも大手キャリアの回線を利用しているのです。ですから、電波が混みあったときに格安スマホの方がよりつながりにくかったり通信が遅くなったりすることもあります。
格安スマホに変えて以来電波状態が悪くなったという場合は、大手キャリアにもう一度戻してみるとよいでしょう。あまり知られていませんが、格安スマホにはこのようなデメリットもあるのです。
3.スマホの電波を改善する方法 自宅編
この項では、自宅でスマホの電波状態がよく悪くなる場合の、改善方法をご紹介します。あまり知られていない携帯電話会社のサービスを利用してみましょう。
3-1.携帯電話会社の電波サポートを利用する
携帯電話各社は、契約者の自宅の電波状態を検査してくれるサービスを実施しています。サービス名は各社違いますが、ホームページに該当サービスが記載してあるでしょう。
基本的には無料ですので、自宅の電波状態が悪いという方は一度調査をしてもらってください。そうすれば、自宅にどのくらい電波が届いているのかということや、対策方法を教えてもらえます。
3-2.小型基地局を利用する
小型基地局とは、自宅の電話回線やブロードバンド回線を利用して携帯の電波利用できるようにする機械のことです。携帯電話の電波は基地局が発信しています。しかし、基地局と自宅の位置によっては、どうしても電波状態が悪くなってしまうところがあるでしょう。
基地局を新たに設置するには時間がかかります。そこで、小型基地局を設置すれば、範囲は狭いですが電波の状態が改善するでしょう。狭いといっても10メートルもあれば自宅内の大半はカバーできるはずです。
小型基地局は携帯電話会社からのレンタルで無料で利用できます。電波状態を検査してもらったときに勧められることもあるでしょう。既存の電話回線を利用しますから、窓際などに置く必要もありません。自宅の中で電波状態を気にせずに電話を使いたいという方は、ぜひ利用してみてください。
なお、基地局ですから即日設置はできません。詳しくは、自分のキャリアの携帯電話会社に尋ねてみましょう。
4.おわりに
いかがでしたか? 今回は電波状態が悪い原因とその改善方法をご紹介しました。スマホの電波はちょっとしたことが原因で悪くなることもあります。たとえば、雨。雨が降った日の方が晴れの日よりも電波状態が悪くなることは、あまり知られていません。水は、電波を反射する性質があり、激しい雨が降っている場合などは四方を水槽で囲まれた部屋の中で電話をしているのと同じ状態になります。ですから、ゲリラ豪雨などに遭遇した場合は、一時的に電波の状態が悪くなることもあるのです。
また、このような電波状態の変化は携帯電話だけではありません。テレビも、電波状態によって映りが悪くなったりすることがあります。テレビの電波の場合は、気温にも影響を受けることがあり、寒いと画像が乱れやすくなるケースもあるのです。ですから、急に電波状態が悪くなった場合は、慌てずに原因を探しましょう。
基本的に戸外の方が屋内よりも電波状態がよくなりやすいです。ですから、電波が悪くなったらまずは屋上などさえぎるもののない場所に出てみましょう。