古いテレビの処分は意外に簡単? 損しない方法も紹介
2021/06/30
2021/11/30
自宅に使用していない古いテレビを処分するときには、家電リサイクル法により、テレビは粗大ゴミとして出すことができなくなりました。では、どうすれば正しく処分できるのか、テレビの処分方法について悩んでいる方は多いでしょう。基本的に、メーカーに回収してもらう・販売店に回収を依頼する・不用品回収業者を利用するなどの方法があります。
本記事では、テレビの処分方法について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、古いテレビの処分方法が分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.古いテレビを粗大ゴミで出せない理由
テレビは粗大ゴミとして自治体が無料で回収することはありません。家電リサイクル法対象品だからです。
1-1.家電リサイクル法
2001年4月に施行された法律で、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機が対象と定められました。当然指定された方法で処分しますが、許可を得た業者だけが回収できるシステムになっています。処分するには手間もかかりますので、リサイクル料金を支払う決まりになっているのです。
1-2.処分費用は種類やサイズで異なる
家電リサイクル法で決められたリサイクル料金は、すべてのテレビで一律ではありません。メーカーやサイズによって料金の違いがあります。テレビの種類は、ブラウン管方式と液晶やプラズマ方式に分けられますが、サイズは大と小の2つです。処分するテレビのサイズがどちらに当てはまるか、事前に確かめてください。テレビのリサイクル料金は、メーカーだけでなく、テレビのサイズや種類(ブラウン管、液晶など)によっても変わります。
- ブラウン管テレビテレビ15型以下:1,320~3,100円
- ブラウン管16型以上:2,420~3,700円
- 液晶・プラズマ式テレビ15V型以下:1,870~3,100円
- 液晶・プラズマ式テレビ16V型以上:2,970~3,700円
1-3.家電リサイクルは料金郵便局振込方式で
リサイクル料金の払い込みから家電を指定引き取り場所まで持っていく場合の手順は以下のとおりです。
- 郵便局にて『家電リサイクル券 払込票』をもらってくる
- 払込票に必要事項を記入し、郵便局にてリサイクル料金(消費税を含む)を支払う
- 郵便局から受取った『郵便振替払込受付証明書』を上から4枚目に貼り付ける
- 3枚目『排出者控』は切り取っておく
- 処分する家電本体指定場所に『家電リサイクル券』を貼り付ける
- 近くの指定引き取り場所へ持ち込む
1-4.家電リサイクル法以外の捨て方を自治体に問い合わせる
古いテレビを処分する方法が分からない・家電リサイクル以外で捨てられる場合があるかどうかなど、自治体に相談してみましょう。独自の対策をしている自治体もありますので確認してください。家電リサイクル法対象品であっても、有料で回収してくれる自治体もあります。ただし、扱いとしては粗大ゴミではありませんので注意しましょう。全国一律のサービスではありませんので、事前に自分の住んでいる自治体に問い合わせてください。
1-5.不法投棄は法律違反
近くの山林や河川敷などに、不要になったテレビを廃棄することは不法投棄になります。個人だけでなく、許認可を受けていない廃品物回収業者の不法投棄も問題化しているのです。廃棄として正しい処理が行われないので、有害物質が漏れ出してしまう危険性があります。電池などが内蔵されていた場合、発火して火災になる恐れがあり、環境破壊につながる恐れもあるでしょう。なお、無許可の廃品物回収業者に回収を依頼した場合、依頼側も罰せられる場合がありますので、不用品回収業者も確かなところに依頼する必要があるのです。
2.古いテレビの処分方法は?
どのようなテレビも処分する場合、家電リサイクル法に沿ったリサイクル料金を支払う義務があります。単純に処分する以外にも選べる選択肢があるのです。そこで、さまざまな処分方法をご紹介しましょう。
2-1.買い替えのときに引き取りを頼む
家電量販店やインターネットでテレビの買い替えを行った場合、現在使用しているテレビの引き取りを依頼することができます。買い替えの場合は、家電リサイクル料金の支払いだけで完了することがほとんどですが、壊れて見ることができないテレビの回収にも対応している場合が多いです。また、自宅までテレビの引き取りに来る場合は、リサイクル料金のほかにも運搬料がかかることがあります。一般的な引き取り料金は以下のとおりです。
- 15型以下の液晶・プラズマテレビ:2,000~4,000円
- 16型以上の液晶・プラズマテレビ:3,000~5,000円
- 15型以下のブラウン管:1,500~4,000円
- 16型以上のブラウン管:2,000~5,000円
2-2.購入店に引き取ってもらう
壊れて処分に困っているテレビを、家電量販店やインターネットなど購入したお店に連絡することで回収してもらうことができます。購入店にテレビの引き取り依頼をする場合は、業者が自宅まで来てくれるため、家電リサイクル料金のほかに運搬料がかかるでしょう。引き取り金額の目安は以下のとおりです。
- 15型以下の液晶・プラズマテレビ:1,836円~
- 16型以上の液晶・プラズマテレビ:2,916円~
- 15型以下のブラウン管:1,296円~
- 16型以上のブラウン管:2,376円~
2-3.友人や知人に譲る
テレビを処分することに抵抗を感じている人やテレビが壊れていない場合は、友人や知人にテレビを譲ることもいいでしょう。リサイクル料金の支払いやリサイクル券の記入などが必要ないので手間がかかりません。また、友人や知人の家が近くにある場合は運搬料がかからないのがメリットになります。
2-4.ネットショップで販売する
テレビを処分する以外にも、ネットショップで販売する方法もあります。中古のテレビを求めている人もいるので、希望価格で売れる可能性があるでしょう。ただし、テレビの写真を載せたり、こん包を自分でしなければならなかったりと、手間がかかる点がデメリットです。
2-5.リサイクルショップへ買取に出す
リサイクルショップであれば、テレビの状態に合わせて適正な価格で買い取ってもらえます。持ち込みができないときは、家まで引き取りに来てもらうことも可能でしょう。ただし、テレビが故障している・古いテレビの場合、買い取ってもらえないケースもあります。まずは、無料査定を依頼するといいでしょう。
2-6.海外に寄付をする
使用しなくなったテレビを海外に寄付することもできます。海外に向けて寄付している団体に問い合わせをしてみましょう。この場合、運送費などがかかることがありますが、まだ使えるテレビなら有効利用してもらえる点がメリットです。社会貢献にもつながります。
2-7.不用品回収業者に依頼する
古いテレビの処分は、不用品回収業者に依頼をすることが1番簡単な方法です。テレビの運搬作業やリサイクル券の記入を業者が行うため、手間と時間がかかりません。不用品回収業者の中には違法業者も多く、業者ごとで運搬料に違いがあるため注意しましょう。
3.古いテレビの処分を業者に依頼する際の注意点
ここでは、不用品回収業者に依頼する際の注意点をご紹介します。
3-1.一般廃棄物収集運搬業許可を取得しているか
優良業者かどうかを確認する上で、自治体からの許可を取得している業者であるかどうかは、大変重要なポイントになります。許可を取得せず営業している業者は、すべて違法業者です。自治体が発行する資格にはいくつかの種類がありますが、家庭から排出される不用品を回収する上で必ず持っていなくてはいけないのは、一般廃棄物収集運搬業許可になります。回収を依頼する前に、一般廃棄物収集運搬業許可の表示があるかどうかを必ずホームページで確認しましょう。
3-2.料金が分かりやすく明示されているか
優良業者は分かりやすい価格設定になっているところがほとんどです。反対に、悪質な業者では、料金体系が明示されていなかったり、分かりにくい表示となっていたりするケースが多くあります。ホームページを見て料金体系が明示されていない場合や、一見して料金が分かりにくいと感じた場合、そのような業者は依頼を避けましょう。
3-3.相場より著しく高い料金が設定されていないか
業者の中には、相場より高い料金を設定している業者が存在してます。必ず複数の業者の料金を確認し、相場に対して料金が高くないかどうかを確認しましょう。現在、不用品回収業者の料金設定は、以下の2種類のどちらかであるケースがほとんどです。
3-3-1.基本料金+品目ごとの料金制
基本料金に加え、不用品の種類や数に応じて料金が決まるプランです。この料金プランは、特に不用品の数が少ない場合にお得となります。基本料金の目安は2,000〜3,000円で、テレビの処分費用は2,000〜5,000円程度です。だいたい、総費用は5,000~8,000円になるでしょう。
3-3-2.トラックに積み放題の定額パック制
回収業者のトラックに積み放題で、定額の金額が設定されています。テレビだけではなく、不用品がたくさんある場合はパック料金を利用したほうがお得です。トラックの大きさによって料金が定められているケースが多く、料金目安は以下になります。
- 軽トラック:20,000円~
- 2トントラック:34,000円~
積み放題プランの場合は原則追加料金はありません。ですから、追加費用を請求する場合は悪徳業者の可能性があります。依頼前に、引き取ってもらいたい不用品をすべて伝え、必ず見積もりを書面でもらってください。気になるところがあれば、事前に確かめておきましょう。
3-4.ホームページで業務の事例を確認する
不用品回収業者のホームページでは、実例を紹介しているケースがあります。これまで、どのような作業を行ってきたのかチェックしてみてください。また、ホームページに記載されている内容のほか、口コミや評判をチェックするのも業者選びにおけるポイントです。
4.不用品回収サービスが充実しているパソコン処分本舗
無料回収業者に依頼すればいいのか分からずにお悩みの方は、ぜひパソコン処分本舗に相談ください。宅配回収・持ち込み回収・出張回収があり、全国対応が可能です。
4-1.古いテレビの処分もできる
壊れてた古いテレビもしっかり対応します。持ち込みであれば無料ですし、宅配回収なら送料のみで処分が可能です。
4-2.テレビ以外の処分もできる
不用品回収の取り扱いがたくさんありますので、送料の範囲内ではいろいろ送ることができます。また、送料無料指定品目があれば、古いテレビも送料無料で回収が可能です。サービスの詳細については、ぜひホームページを確認してください。
5.古いテレビの処分に関してよくある質問
古いテレビの処分に関してよくある質問を5つピックアップしました。
Q.古いブラウン管テレビは買い取ってくれるのか?
A.ブラウン管テレビは中古市場における需要が低いため、買い取ってもらえない可能性があります。ほとんどの買取業者が買取対象外にしているでしょう。念のため、ホームページを確認したり、電話で問い合わせたりしてみてください。
Q.家電量販店で直接リサイクル料金を払えば、リサイクル券の購入は必要か?
A.必要ありません。書類記入など手続きに時間がかかるので注意しましょう。
Q.壊れたテレビの処分方法は?
A.家電リサイクル券を購入する処分方法、または不用品回収業者に依頼する方法があります。自分の状況に合わせて処分方法を選んでください。
Q.回収業者から電話がきたが、依頼しても大丈夫か?
A.最近、電話で不用品回収を名乗る業者が多くなっています。最初は無料といいますが、不当な追加料金を請求してくるようです。電話口でアピールする回収業者には依頼しないほうがいいでしょう。
Q.古いテレビは分解しても大丈夫か?
A.分解はとても危険なので、おすすめできません。家電リサイクル法に則った捨て方や、不用品回収業者に依頼して正しく処分しましょう。
まとめ
テレビを処分するといっても、さまざまな方法があります。それぞれの方法によって、メリットとデメリットがあるので、自分の状況やテレビの状態に合わせて選んでください。なお、テレビ以外にも処分したい不用品があれば、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。