学校のパソコンを廃棄する方法を紹介! 安心して処分するためのポイント
2024/05/31
2024/06/12
学校で使用されているパソコンを廃棄する場合は、パソコン内に記録されているデータを完全消去する必要があります。しかし、どのようにデータを消去すればいいのか、まとめて廃棄するにはどうすべきか、学校のパソコンを廃棄する方法で頭を抱えている方は多いでしょう。学校や生徒の重要な情報を守るためにも、正しい廃棄方法を把握することが大切です。本記事では、学校のパソコンを廃棄する方法やポイントなどを詳しく説明します。
この記事を読むことで、パソコン処分本舗の回収サービスや廃棄時の注意点も分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.学校でのパソコン廃棄に関する基本情報
まずは、学校でのパソコン廃棄に関する基本情報をチェックしましょう。
学校のパソコンは産業廃棄物
小学校や中学校など学校(事業所)で使用したパソコンは、産業廃棄物扱いとなります。もともと、パソコンの廃棄方法はPCリサイクル法に基づいて決められているため、自治体収集のゴミとして捨てることはできません。その上、学校のパソコンは産業廃棄物扱いになるので、産業廃棄物収集運搬許可を取得した業者へ回収を依頼することになります。家庭用パソコンとは異なる廃棄方法であることを理解しておきましょう。
レンタル・リース契約の有無
学校のパソコンを廃棄する前に、レンタル・リース契約を交わしていないか確認することも重要です。学校で使用するパソコンは、レンタルまたはリース契約を結んでいる可能性があります。レンタル・リース契約を結んでいる場合は、パソコンを廃棄せずにメーカーへ返却する必要があるので注意しましょう。勝手にパソコンを処分すると、契約違反として罰金を支払うことになります。学校のパソコンを廃棄する前に、レンタル・リース契約の有無を必ず確認してください。
正しい方法で廃棄する必要性
パソコンには貴重な資源が豊富に含まれているため、正しい方法で処理する必要があります。鋼・銅・レアメタルなどの有用資源は、リユース・リサイクルが徹底されており、事業者や消費者もPCリサイクル法に基づいた方法で廃棄することが重要です。手続きが面倒、早く処分したいという勝手な理由で不法投棄したり、間違った方法で廃棄したりすると、環境汚染につながる可能性があります。また、学校や生徒の大切なデータが外部へ流出し、信用問題に発展する恐れもあるので注意しましょう。
2.パソコンの適切な廃棄方法
ここでは、パソコンの適切な廃棄方法について詳しく説明します。
一般社団法人パソコン3R推進協会に依頼する
学校などの事業所から廃棄されるパソコンは、事業系PCリサイクルに基づいて一般社団法人パソコン3R推進協会に回収を依頼することになります。パソコン3R推進協会は、約30社のパソコンメーカーに代わり回収を行っているパソコンリサイクルセンターです。なお、パソコン3R推進協会が回収しているパソコンメーカー(一部)は、下記を参考にしてください。
- サムスン電子ジャパン
- シャープ
- ソニーグループ
- 日本HP
- VAIO
- 日本マイクロソフト
- 三菱電機
- レノボ・ジャパン合同会社
- ロジテックINAソリューションズ
- ワコムなど
そのほかの回収可能なパソコンメーカーに関しては、パソコン3R推進協会のメーカー一覧でチェックしてください。また、事業系PCリサイクルの手順は下記のとおりです。
- インターネットから見積もりを依頼する
- ウェブ上で契約を交わし、自分でパソコンのデータを消去する
- 1台ずつ段ボールこん包をする
- 段ボールの見やすい場所に、郵送された輸送伝票を貼り付ける
- 輸送業者による回収→パソコンの引き渡し
- 請求書の発行後、廃棄照明となる資産現客報告書を受け取る
専門業者に依頼する
パソコン以外にも不用品を処分したい、手早くパソコンを廃棄したい方は、専門業者に依頼するのも方法の1つです。パソコンを中心に回収を行っている業者の中には、学校など法人向けサービスを提供しているところがあります。出張回収を利用すれば、わざわざ自分たちでこん包したり、持ち運んだりする必要がありません。大量のパソコンでも、一気にまとめて処分できる点が専門業者に依頼する大きなメリットです。ただし、廃棄するパソコンの量が増えるほど、費用も高額になります。専門業者の中には、回収後に高額な追加費用を請求する悪徳業者が存在しているため、業者選びには十分に注意したほうがいいでしょう。
3.パソコン処分本舗の回収サービス
ここでは、パソコン処分本舗の回収サービスを解説します。
パソコン15台以上で出張回収にも対応
パソコン処分本舗では、宅配回収・持込回収・出張回収と3つの回収方法を用意しています。学校のパソコンをまとめて処分したい場合は、出張回収がおすすめです。パソコン15台以上の回収であれば、出張回収にも対応しています。出張対応エリアは関東近県(一部地域を除く)で、個人・法人問わずに対応可能です。パソコン処分本舗はグループ会社を合わせて、30台以上のトラックを日々運行させています。大量のパソコンでも迅速に回収しているので、気軽にお問い合わせください。なお、回収までの流れは以下のとおりです。
- お問い合わせフォームにて、回収先の住所・連絡先・回収品目の詳細などを伝える
- 予約後、回収日時を決める
- 回収当日にスタッフが回収にうかがい、パソコンの搬出作業を行う
- 作業完了後に費用を支払う
幅広い回収品目
パソコン処分本舗で回収しているのは、パソコンだけではありません。デスクトップやノートパソコン以外にも、さまざまな種類の品を回収しています。取扱商品は、主に以下のとおりです。
- 液晶モニター
- パソコン周辺機器
- 液晶テレビ
- スマートフォン・タブレット
- ハイスペックゲーム機
- 楽器
- 生活家電
- デジタル・AV機器
- スチール家具
- 各種機器など
パソコン以外にも学校で不要なものがあれば、まとめて回収できます。不要なものを一気に廃棄できるのは、不用品回収業者ならではのメリットといえるでしょう。また、パソコンは壊れているものでも回収が可能です。
データ消去サービスも利用できる
パソコン処分本舗では、データ消去サービスも行っています。パソコンのデータはHDD(ハードディスク)やSSDに記録されているため、初期化だけではデータを消すことができません。論理的消去機と物理的破壊機の最新消去機器を使用して、完全にデータが消去できます。論理的消去機は、アメリカの国家機関で推奨・準拠されているデータ消去方式です。物理的破壊機は、約3トンの油圧で4本のピンが加圧する仕組みとなっており、約10秒でHDDに穴を空けることができます。学校のパソコンを安全に廃棄するためにも、データ消去サービスをご利用ください。
データ消去証明書の発行も対応可能
パソコン処分本舗では、希望する方にデータ消去証明書の発行も受け付けています。データ消去証明書は、データを消去した作業日・消去方法・HDDの型番・シリアルナンバーが記載されている書類です。証明書を発行しておけば、後で「データがしっかりと消去されていなかった」というトラブルを防ぐことができるでしょう。なお、データ消去証明書発行手数料として、HDD1台につき3,300円(税込)かかります。
4.学校がパソコンを廃棄する際の注意点
ここでは、学校がパソコンを廃棄する際の注意点について詳しく説明します。
廃棄前にパソコンデータのバックアップを取る
パソコンのデータを完全消去する前に、バックアップを取っておく必要があります。パソコンデータの取り扱いに関しては、学校によって異なるので事前に確認しておきましょう。パソコンデータのバックアップを取る方法は、外付けHDDや新しいパソコンに移したり、クラウドサービスを利用したりする方法などさまざまです。パソコン内部のデータを丸ごとバックアップする際は、パソコンのデータ容量よりも大きなバックアップ装置が必要になります。
データ消去は初期化だけでは不十分
初期化すればパソコンのデータが消去できると思われがちですが、パソコンの初期化は工場出荷状態に戻すだけなのでデータは残っています。そのため、パソコンの初期化だけでは不十分です。HDDやSSDに記録されているデータを完全消去した上で、パソコンの初期化を行いましょう。実際に、初期化だけを済ませたパソコンを廃棄した結果、大切なデータが流出し悪用されたというトラブルが起きているので注意してください。
マニフェストの交付も忘れずに
産業廃棄物を処理する場合は、必ずマニフェストを交付する必要があります。マニフェストとは、産業廃棄物の処分状況を確認するための大切な管理伝票です。産業廃棄物が正しく処理されたかどうか、確認できるように排出事業者が交付します。一般的に、マニフェストは7枚つづりとなっており、最終処分までの各工程がそれぞれ記載されているのです。なお、発行されたマニフェストは、5年間にわたって保管することが義務付けられています。
悪質な業者に要注意
パソコンの回収を行っている業者の中には、不正を働く悪徳業者が存在しています。「回収してもらったものが不法投棄されていた」「回収後に高額な追加費用が請求された」というトラブルが起きているため、悪徳業者を見極めることが大切です。回収業者に学校のパソコンを依頼する際は、下記のポイントに注目するといいでしょう。
- パソコンの回収実績があるか
- 回収方法が選択できるか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 口コミや評判がいいか
5.学校のパソコン廃棄に関してよくある質問
学校のパソコン廃棄に関する質問を5つピックアップしました。
Q.学校のパソコンを廃棄する際に注意すべきことは?
A.搬出経路に注意しましょう。専門業者に回収を依頼する場合、申込時にエレベーターや階段の有無を尋ねられます。学校の多くは階段を使用して搬出することになるため、どの経路でパソコンを運び出すのか、事前に確認したほうがスムーズです。
Q.自分でパソコンデータを消去できるのか?
A.データ消去専用ソフトを使用すれば、自分でパソコンのデータを完全消去できます。HDDやSSDを物理的に破壊する方法もありますが、学校のパソコンを1台ずつ処理するのはとても大変な作業です。また、学校のパソコンには生徒に関する重要なデータも含まれています。安全・安心のためにも、パソコンのデータ消去は専門業者に依頼するのがおすすめです。
Q.パソコンのこん包方法は?
A.排出するパソコンを段ボールにこん包する場合、過剰こん包は避けましょう。基本的に、輸送中にパソコンが動かないようにするだけでOKです。なお、パソコン3R推進協会に回収してもらう場合は、段ボールのサイズが3辺合計で160cm以下、重さ30kg以内という決まりがあります。発泡スチロールなどの緩衝材は不要です。
Q.費用はいくらぐらいかかるのか?
A.学校のパソコン廃棄を回収業者に依頼する場合、1台あたり約3,000円~の費用がかかるでしょう。パソコン本体の回収費用だけでなく、収集・運搬費用などの手数料が発生する可能性もあります。全体費用でいくらぐらいかかるのか、見積書の内容を細部まで確認してください。見積書で疑問点があれば、すぐに業者へ尋ねましょう。
Q.処分費用を抑えるコツは?
A.できるだけ処分費用を抑えたい方は、学校の玄関口までパソコンを運んだり、パソコンをまとめて廃棄したりするといいでしょう。業者側の負担が減るほど、処分費用の節約につながる可能性があります。特に、学校のパソコン教室から玄関口まで運搬するだけでも、収集・運搬費用を抑えられるでしょう。無理は禁物ですが、自分たちでできることをするのが費用節約のポイントです。
まとめ
学校で使用したパソコンは、産業廃棄物となります。家庭用パソコンの廃棄方法とは異なり、事業系パソコンはパソコン3R推進協会へ回収を依頼するか、専門業者へ回収してもらうことになるでしょう。また、学校のパソコンには生徒の大切なデータが記録されているため、廃棄前にデータを完全消去する必要があります。パソコン処分本舗では、事業系パソコンの回収はもちろんのこと、データ消去サービスも対応可能です。学校のパソコン廃棄でお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。