危険! パソコン廃棄時の情報漏えいやデータ流出を防ぐ処分方法とは?
2018/08/23
パソコンからの情報漏えいが大きなニュースになることも珍しくなくなってきました。どれほど気をつけていても、ヒューマンエラーや悪意ある者からのデータ漏えいや流出を、100%防ぐことはできません。また、パソコンの情報漏えいは、意外なことに廃棄時に起こってしまうこともあるのです。そこで今回は、パソコンの情報漏えいのリスクや、原因と対策、また、適切な廃棄・処分方法などをご紹介します。
パソコン廃棄時の情報漏えいや流出が心配な方や、対策を知りたい方はぜひ最後までこの記事を読んでみてください。
1.パソコンからの情報漏えいの危険性
まずは、パソコン情報漏えいについて、その危険性や意外な原因などをご紹介します。
1-1.パソコンから情報が漏えいしてしまうと……?
パソコンには、重要なデータがたくさん入っています。特に、企業で使うパソコンには顧客情報・研究内容など、漏えいすると社命にかかわるようなデータもあるでしょう。また、個人のパソコンであっても、アドレス帳などの個人情報やプライベートな画像データなど、外部に漏れると困ってしまうものが多く入っているはずです。これらの重要なデータが漏えいしてしまうと、自分が困るだけではなく、周囲の人や顧客に迷惑をかけてしまいます。また、セキュリティーの観点から、社会的信用を失ってしまうことにもつながるのです。
1-2.パソコンから情報が漏えいしてしまう主な原因
パソコンから情報が漏えいするには、主に以下のような原因があります。
1-2-1.盗難・置き引き
ノートパソコンなどを置き忘れたり、盗まれたりして、他者にデータを盗み取られてしまうパターンです。企業で使っているノートパソコンは、データの持ち出しに制限をかけたり、パスワードを設定したりすることである程度リスクを減らすことができます。また、社内のパソコンは、ワイヤーロックをかける対策もあるでしょう。
1-2-2.データの誤送信
メールの添付ファイルで、送ってはいけないデータを誤送信してしまうパターンです。メールの宛先をBCCではなくTOやCCで送ってしまうのも、ありがちなミスでしょう。メーラーの設定で、確認メッセージを表示させたり、添付ファイルのデータ容量をチェックする機能を使ったりすることでリスク回避できます。また、添付ファイルにパスワードをかけるのは基本です。
1-2-3.ショルダーハッキング
パソコンのディスプレーに映った情報を、物理的に盗み見られるパターンです。漏れる情報量は少ないものの、意外な盲点のため気づかないという危険性があります。電車などで作業することが多い方は要注意です。外でパスワードなど重要な情報を入力する際やデータを閲覧する際は、背後に注意する必要があるでしょう。
1-2-4.ウィルス
ネットワーク経由で侵入し、データを盗み取ったり破壊したりするパターンです。企業で使うパソコンは、普通はウィルス対策がされているはずですが、セキュリティーの壁をやぶって侵入される可能性はゼロではありません。あやしいメールやリンクは開かない・定期的にセキュリティーソフトを更新するなどの対策をほどこす必要があります。
1-2-5.データ漏えいは100%防げない
上記のような原因は、100%防ぐことはできません。個人で使うパソコンは、そこまでセキュリティー対策をほどこさないという方も多いでしょう。また、企業では、社内研修などでセキュリティー意識を高めたとしても、どうしてもヒューマンエラーは起きてしまいますし、ウィルスを常に完全に防ぐことは不可能なためです。また、上記の原因以外にも、見落としがちな漏えいの危険性があります。
1-3.実はパソコンの廃棄時も危険……!?
パソコンからの情報漏えいとして、意外な原因の一つが、廃棄時です。データがそっくりそのまま残ったまま第三者に渡ってしまったり、データを完全に消去したつもりでも消えていなかったりといったこともあります。また、ゴミ回収所などから盗難されるケースもあるでしょう。特に、個人のパソコンは企業ほど廃棄方法が確立されていないので、注意が必要になります。
2.パソコン廃棄時の情報漏えい対策とは?
次に、パソコンを廃棄する際、情報漏えいのリスクを回避する対策方法をご紹介します。
2-1.パソコン廃棄時に情報が漏えいする原因とは?
パソコン廃棄時の情報漏えいの原因は主に以下のとおりです。
- データが残っている
- 消去したデータを復元されてしまう
また、データが残ったパソコンは、以下の方法で他者に渡ってしまうこともあります。
- 回収所から盗難される
- リセールなどで第三者に渡る
- 悪質な回収業者から転売される
2-2.パソコンのデータ消去の必要性
パソコンには、消したつもりでも意外に多くのデータが残ってしまいます。初期化したパソコンからでも、データを復元してしまうソフトもあるのです。パソコン上でデータを削除したり初期化したりすることは、データをそっくり消すという意味ではなく、データに"消去済みフラグ"のようなものを立てることを言います。消去フラグの立ったデータは、専用のソフトなどを使うことで復元できてしまうのです。データを完全に消去するには、データを上から塗りつぶす必要があります。
2-3.ソフトを使ったデータ消去方法
データを完全に消去するためには、市販のデータ抹消ソフトが有効です。ソフトを3回程度実行するとより安全でしょう。ネット通販などで、3,000円程度で購入することができます。
2-4.HDD破壊によるデータ消去
データ消去の方法の一つに、HDDの破壊というものがあります。HDDを抜き出して物理的に破壊する方法です。簡単に砕けそうと思われるかもしれませんが、HDDの破壊には意外にパワーが必要なため、なかなか壊れなかったり、勢いよく壊して飛んだ破片でけがをしたりといった危険性もあります。一般の方が行うにはやや危険な方法と言えるでしょう。
3.パソコン廃棄時の情報漏えい対策を業者に依頼するには?
パソコン廃棄時のデータ消去は、業者に依頼するという方法もあります。
3-1.パソコン廃棄のついでにデータ消去を頼めて一石二鳥
パソコン処分業者にパソコンの廃棄を依頼すれば、データ消去も行ってもらえるため大変便利です。パソコン処分本舗では、パソコン類の無料回収を行っており、当然、データ消去サービスも行っています。
3-2.事業用パソコンの廃棄方法は?
企業から出る不用品は、産業廃棄物として取り扱う必要があります。パソコン処分本舗は、パソコン15台以上から出張回収を行っており、法人のお客様にも対応可能です。職場のパソコン処分でお困りの方にはおすすめのサービスとなっています。
3-3.業者選びのポイント
回収業者にパソコンの廃棄を依頼する場合は、パソコンなど電化製品専門の業者が安全です。たとえば、パソコン処分本舗なら、データ消去に特化した技術を持っており、安心して依頼できるでしょう。また、データ消去証明書(別料金)の発行も依頼できます。論理消去・物理消去で、パソコンに残ったデータを完全に消去することが可能です。パソコン処分本舗のデータ消去についてはこちらをご参照ください。
4.パソコンの廃棄や情報漏えいについてよくある質問
パソコンの廃棄や情報漏えいについて、よくある質問にお答えします。
Q.漏えいすると危険なパソコンのデータとは具体的にどのようなものですか?
A.その一部をご紹介します。
- 顧客リスト
- 社員リスト・出勤簿
- アドレス帳
- 論文データ・研究内容・プログラム・仕様書・金融情報など
- プライベートな画像・動画など
- WEB履歴に残ったクレジットカード情報や住所情報など
Q.パソコンが壊れてしまったので、自分でデータが消去できないのですが
A.パソコン処分本舗なら、専用のデータ消去装置によって、壊れたパソコンでもデータ消去を行うことが可能です。また、壊れていても無料回収できますのでご安心ください。
Q.パソコンのデータを完全に消去したら粗大ゴミで捨てても大丈夫ですか?
A.データの有無にかかわらず、パソコンは自治体のゴミ回収で出すことはできません(一部の自治体では個別回収している場合もある)。パソコンは、パソコンリサイクル法(資源有効利用促進法)の対象になっているためです。
Q.PCリサイクル法とは?
A.2003年に制定されたPCリサイクル法は、ユーザーやパソコンメーカーに、パソコンのリサイクルをうながすための法律です。2003年以降のパソコンには「PCリサイクルマーク」というものがついています。このマークがついているパソコンは、メーカーに郵送することによって無料でリサイクルすることが可能なのです。このマークのついていない古いパソコンや自作パソコンは、3,000円程度のリサイクル料金を支払う必要があります。パソコン処分本舗では、PCリサイクルマークがついてないパソコンも無料回収およびデータ消去することが可能です。
Q.パソコンの回収配送中にデータが漏えいするリスクは?
A.宅配業者に依頼するのが心配な場合は、持込回収を利用するという方法があります。自社の職員やセキュリティー会社に運搬させることで、配送中のリスクを減らすことができるでしょう。
まとめ
パソコンの情報漏えいの危険性や、廃棄方法についてご紹介しました。パソコンの廃棄は、一歩間違うと情報漏えいの原因となり、周囲の人たちに多大な迷惑をかけてしまうことにもつながります。パソコンを廃棄するときこそ、しっかりとセキュリティー意識を持ちましょう。