初期化だけでは危険!パソコン処分時のデータ消去や無料回収の方法
2016/10/10
2016/11/04
パソコンの処分を考えた時、気になるのはデータ消去や廃棄方法ではないでしょうか?データを消しても不安がある方や、そもそも初期化の手順がわからない方も多いかと思います。 データが残ったままのパソコンを処分したりリサイクルに回したりすることは大変危険です。消したつもりのデータが第三者に復元されてしまう可能性もあります。そこで今回は、安全なデータ消去の方法やパソコンを無料回収してもらうための方法のご紹介です。
- パソコンの初期化とは?
- パソコン処分と初期化について
- パソコン処分とデータ消去について
- おすすめのデータ消去方法は?
- 専門業者によるパソコン処分の流れを紹介
- パソコンの初期化・データ消去について よくある質問
- まとめ
パソコンの処分・リサイクルや、データ廃棄方法でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。本来処分料金がかかってしまうようなパソコンでも、余計なお金を使わずに処分することができます。
1.パソコンの初期化とは?
1-1.パソコンの初期化・リカバリ・フォーマットとは
パソコンのデータ消去について、初期化・リカバリ・フォーマットといった用語を聞いた方は多いでしょう。単語だけですとどれも同じ意味のように聞こえますが、詳細な意味は微妙に異なります。
1-1-1.初期化
パソコンにOS・データが何も入っていない状態をいいます。OSだけが入っていることを「初期化」と呼ぶ場合もありますが、基本的にはまっさらな状態=初期化という定義です。
1-1-2.リカバリ
いわゆる「工場出荷時」の状態にすることを「リカバリ」といいます。既製品を購入した場合(自作PCでないかぎり)OSや購入時に入っていたソフトも復元されるのがポイントです。また、自分でリカバリ用ディスクを作成しておけば、いつでもその時点での環境・データを復元することができます。
1-1-3.フォーマット
フォーマットは直訳すると「型」という意味です。前者2点が消去や復元に関する用語であるのに対し、フォーマットは「部屋作り」の意味合いがあります。具体的には、Cドライブ・Dドライブにパーティション(データを保存するための仕切りのようなもの)を作ることです。データが残ったままではフォーマットができませんので、結果としてデータも消去されます。
1-2.メカニズム
パソコンのデータ消去・初期化は、データを完全に消去するように見えて実は違います。データに「削除済み」というフラグのようなものを付けるだけです。このフラグが付くことで、ユーザーはパソコン内のデータを閲覧することができなくなるため、一見削除されたような状態になります。
1-3.初期化はどんな時におこなう?
パソコンを初期化する場合、以下のような状況がほとんどではないでしょうか。
- パソコンが壊れて初期化せざるを得ない時
- パソコンを人に譲る・売るなどする時
- パソコンを処分・リサイクルする時
処分・リサイクルなど初期化することが事前にわかっている場合は、あらかじめバックアップをきちんととれます。しかし、突然故障した時にバックアップがない状態で初期化するのはつらいですよね。日ごろからデータをこまめに退避したり、バックアップセンターを利用したりすることをおすすめします。
1-4.初期化の目的・効果
論理的なエラーや不具合は、初期化によって解決できることがほとんどです。ウィルスに感染してしまった場合にもリセットできることがあります。パソコンが初期状態に戻るため、動作が軽くなるでしょう。
1-5.初期化の方法
自分でリカバリディスクを作ってある場合はそれを利用してください。CD-Rを使ってリカバリをおこなうのが一般的です。PC内の別ドライブにリカバリ領域を持っている場合もあるでしょう。CD-Rや別ドライブからリカバリツールを起動することでリカバリ処理が走るようになっています。起動の方法はパソコンやメーカーによって異なりますので、「型番・初期化方法」などで検索してください。OSが立ち上がる前に「F8」や「F12」キーを押すのが一般的です。
1-6.初期化の注意点
初期化をおこなうと今まで保存していた写真・音楽・ソフトウェアなどのデータが消えてしまいます。あらかじめバックアップをとっておく、リカバリディスクを作っておくなどの対策をしておきましょう。リカバリディスクを使う場合、ディスク作成時のデータが復元されます。リカバリディスクを作った後に増えたデータは復元できませんので、別のメディアなどにバックアップをとっておきましょう。
2.パソコン処分と初期化について
2-1.初期化で消えるデータとは?
基本的にはCドライブ直下のデータはすべて消去されます。データだけではなくソフトウェアも消去されてしまうので注意してください。外付けHDDや別ドライブに保存してあるデータは残ります。
2-2.初期化して処分すれば大丈夫?
前述のとおり、パソコンの初期化は「削除済み」フラグを付けることをいいます。完全に削除するためにはデータを「消す」のではなく真っ白なデータで「上書き」する必要があるのです。
2-3.復元されてしまうデータについて
一般的に、パソコンの初期化・データ消去は一時的におこなわれます。つまり、ユーザー側からすると消去されたように見えても、パソコン側は削除されたデータをメモリーに保持しているのです。そのため、初期化直後のパソコンのメモリーからデータを復元することは可能となります。
2-4.初期化以上の消去方法が必要
最近では、メモリーからデータを復元するフリーソフトも配布されているのです。目的はあくまで「誤ってデータを削除してしまった場合の対応策」としてはいますが、悪用すれば廃棄されたパソコンなどからもデータを復元することができてしまいます。そのため、メモリーからもデータを完全に抹消する必要があるのです。特に、パソコンをリサイクルする場合など、そのまま第三者の手に渡りますので注意してください。
3.パソコン処分とデータ消去について
3-1.データ消去の重要性
データ消去をおこなうことは、情報を守ることにつながります。どうせ処分するからいいや、とデータ消去をおこなわずにパソコンを廃棄してしまうと大変です。回収場所や廃棄場所からパソコンを持ち出されて、大切な情報を不当に閲覧されてしまう可能性もあります。
3-2.データの残ったパソコンからわかってしまうものとは
万が一、処分・リサイクルに出したパソコンからデータを復元されてしまった場合、Cドライブ直下に保存されていた消したつもりのデータがすべて盗まれてしまう可能性があります。アドレス帳などの個人情報・WEBの履歴やパスワード・クレジットカードの番号など、処分したパソコンからわかってしまう情報は多岐にわたるのです。
3-3.データが漏れるとどうなる?
これらのデータが漏れてしまうと、困るのは自分だけではありません。知人や会社関連の人たちの情報が漏れた場合にはとても迷惑がかかります。「あなたのせいで私の電話番号が悪徳業者に知られてしまった!」となった後では遅いのです。
4.おすすめのデータ消去方法は?
4-1.データ消去方法
4-1-1.自分でデータ消去する
一番手が付けやすいのは、自分でデータを消去することでしょう。データ抹消用のソフトを買ったりダウンロードしたりして実行するだけでいいので手軽さがあります。しかし、自分でデータ消去をする場合には完全にデータ消去されたかどうかがわかりません。安心上あまりおすすめできない方法です。また、HDDをたたいて壊したり水没させたり方法をとる人もいます。ですが、海水に浸っていたHDDが無事だったこともあるので、こちらも安全な消去方法とはいえません。パソコンを分解したりたたき壊したりするのも危険です。
4-1-2.業者にデータ消去を依頼する
一方、データ消去の業者は比較的安心です。論理的消去・物理的消去のノウハウがあるため、データ消去の安全性が高まるでしょう。一度パソコンを引き渡し、データ消去が終わってからパソコンを返してもらうことになります。なので、会社でレンタル・リースしていたパソコンを返却する時や、別の部署・会社にパソコンを引き渡す時・リサイクルに出す時などに向いている方法です。
4-1-3.回収業者に依頼する
パソコンをとにかく安全に処分したい!ということであればデータ消去をしてくれる回収業者の利用が一番です。データ消去をした上でパソコンを廃棄処分するため、後腐れなく安全にパソコンを手放すことができます。弊社ではパソコンのパーツなどを再販売して利益を出しているため、壊れたパソコンでも無料で回収することが可能です。壊れて電源が起動せず自分で初期化ができなくなってしまったパソコンでも、安全に処分できます。
4-2.データ消去証明書について
パソコンにかぎらず「ないことを証明する」のは難しいものです。ですが、パソコンのデータを消去した際は「データ消去証明書」を発行することでデータ消去の証拠となります。企業のパソコンなどを処分する際は、このデータ消去証明書を申し込んでください。
5.専門業者によるパソコン処分の流れを紹介
5-1.申し込み方法・輸送方法など流れ
弊社のパソコン処分方法をご紹介します。
5-1-1.宅配回収
段ボールにパソコンをこん包し、ゆうパックか飛脚宅配便で配送するだけの簡単な方法です。以下が一つでも入っていれば着払いでの配送が可能となります。
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
- 液晶モニター
- 液晶テレビ
- タブレット端末
- スマートフォン
- プレステ3,4
- Wii
- xBox360
また、プリンターやスキャナーその他家電なども同封していただくことも可能です。品目については下記をご参照ください。
https://www.pcshobun-honpo.com/
5-1-2.持ち込み回収
弊社まで直接パソコンをお持ちいただく方法です。10時~17時までの受付となります(年末年始はお休み)。こん包・事前連絡は不要です。
詳細は以下をご確認ください。
https://www.pcshobun-honpo.com/回収までの流れ#flow03
5-1-3.出張回収
東京都内・神奈川県(一部)・埼玉県(一部)にかぎり、パソコン5台以上で出張回収にうかがうサービスです。法人のお客様におすすめですが、個人のお客様も承っております。事前連絡が必要となりますので、お問い合わせフォームもしくはお電話でご連絡ください。
https://www.pcshobun-honpo.com/回収までの流れ#flow04
5-2.回収料金
弊社では、パソコンのパーツなどを国内外へ再販売しています。そのため、壊れているパソコンであっても無料で回収することが可能なのです。金属資源や貴重な素材を無駄なくリサイクルすることができます。データ消去証明書は別料金が発生しますので、お申し込みの際にお知らせください。
- データ消去証明書発行事務手数料:¥1,100(税込み)/機器1台につき
- HDD物理破壊写真付きデータ消去証明書発行事務手数料:¥2,200(税込み)/HDD1台につき
5-3.パソコン無料回収のメリット・注意点
弊社では、データ消去も安心してお任せいただけます。論理的消去・物理的破損・磁気によるデータ消去が可能です。宅配回収でデータ消去証明書が必要な場合は、「データ消去証明書発行依頼書」および返信用封筒と切手をご同封ください。
https://www.pcshobun-honpo.com/安心のデータ消去
6.パソコンの初期化・データ消去について よくある質問
6-1.パソコンを初期化する前の状態に復元するには?
Windowsにて復元ポイントを設定している場合は、初期化後でも復元することが可能です。スタートメニュー→すべてのプログラム→アクセサリ→システムツール
→「システムの復元」よりデータを復元してください。
6-2.パソコンを初期化したらofficeのソフトウェアが消えてしまった
パソコンの購入時にもともとofficeが入っていた場合は、インストールCDがあるはずです。パソコンを初期化してもソフトウェア自体は再インストールすることによって使えるようになります。しかし、ファイルは残りませんのでご注意ください。
6-3.パソコンリサイクル法(PCリサイクル法)とは?
2001年より施行された法律で、パソコン本体・ディスプレイ・ノートパソコンなどをリサイクルするための法律です。PCリサイクルマークが付いているパソコンであれば、メーカーが無料で引き取ります。しかし、PCリサイクルマークがない場合は3,000~4,000円のリサイクル料金が発生するので注意してください。また、送料も発生してしまいます。古いパソコン・自作パソコン・PCリサイクルマークのないパソコンなどを処分する際には弊社の無料回収(着払い)がおすすめです。
6-4.パソコンやHDDをレンジでチンするというデータ消去方法を聞いたのですが?
理論上では可能ですが、レンジも壊れる可能性があります。大変危険ですので、ご自身でパソコンの物理的破損をするのはやめましょう。
6-5.パソコン処分の際に、HDDだけは手元に置いておきたいのですが?
一般的なリサイクルショップなどでは、HDDがない=使えないパソコンは引き取ってくれない場合が多いでしょう。弊社では、壊れたパソコンをはじめ、HDDのないパソコンでも無料回収が可能です。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。データ消去が不完全ですと情報漏えいなどの重大な問題になってしまうこともあります。特に「消したつもり」になっている状態は大変危険です。また、パソコンは処分にお金がかかってしまうと思われがちですが、業者を賢く使えばお得に処分することができます。弊社ではパソコン類が1点でも入っていれば、他の家電も無料回収が可能です。年末の大掃除や断捨離などで「不用品をたくさん処分したい!」という場合には、総合的に大変お得になりますのでぜひご検討ください。