ハウスダストの健康被害はあなどれない! きれいな部屋にする方法
2016/03/15
ハウスダストとは、ほこりやダニによって人体に悪影響を及ぼすものです。汚部屋で過ごしている人は、すでにハウスダストの健康被害にあっている可能性があります。この記事でハウスダストの健康被害についてしっかり確認しておきましょう。
1.ハウスダストが生まれる原因
ハウスダストとは、1mm以下の小さな粒子で人体に悪影響をもたらすものを指します。このハウスダストは、日常生活の何気ないところから生まれているのです。では、どのように発生するのか確認しておきましょう。
1-1.排ガス・花粉
部屋の外から入ってくる排ガスや花粉が原因でハウスダストは生まれます。自分には関係ないように思われがちの排ガスや花粉。ですが、ハウスダストの約3割は屋外からやってくる汚れが原因です。
現代では、工場や自動車、もしくは外国から有害な排ガスや有害粒子が飛来してきます。その粒子が部屋の中にたまってしまうとハウスダストとなるのです。衛生面では高いレベルを保っている日本でもまだまだ注意は必要となります。
また、花粉や土ぼこりもハウスダストの大きな原因。屋外からやってくるごみをしっかり掃除してハウスダスト除去しましょう。
1-2.虫の死がい・フン
虫の死がいやフンもハウスダストの原因です。この場合の死がいとは、ゴキブリなど大き目の虫ではありません。目に映らないダニなどを指します。
虫の死がいを放置することで人体に悪影響なハウスダストに変わるのです。また、ゴキブリのフンなどはハウスダストの原因となります。
1-3.カビなどの胞子類
家の中で現れるカビ。このカビから出てくる胞子は、ハウスダストの原因となっています。
カビは湿度と温度の条件さえそろえば簡単に発生するもの。特に、梅雨の季節や台風など天気の崩れやすい7~9月あたりは注意が必要です。
カビが大量発生すると目に見えない胞子が部屋中を漂います。その漂った胞子が床に落ちるとハウスダストに変わるのです。
1-4.ペットなど生き物の毛やフケ
ペットから抜け落ちた毛やフケは、ハウスダストを作り出す原因の1つ。ネコやイヌだけでなく鳥の毛からでも発生します。
特に、季節ごとに毛が生え変わるときは要注意です。家中が毛だらけになるとハウスダストも一気に増えます。
また、フケなどが発生しないようにシャンプーやブラッシングを施しましょう。
1-5.繊維類の糸くずやほこり
ハウスダストと言えば汚れや有害物質からできているものと思いがちです。しかし、衣類から出る繊維のほこりや糸くずからでも発生します。
畳や紙、服から出てくるほこりが代表例です。この衣類などから出てくるほこりは、ハウスダストを形成する5割の原因と占めると言われています。毛の長いじゅうたんや衣類を使っていることが多い人は、注意しておきましょう。
1-6.食べ物のカス
お菓子・ご飯の食べカスをそのままにしているとハウスダストに変わります。
食べカス自体が有害ではありません。このエサを求めて害虫などが発生してしまいます。害虫の死がい・フンが増えることでハウスダストが増えてしまうのです。
2.ハウスダストによる健康被害
ハウスダストは人体にとって悪影響を及ぼすもの。では、具体底にどのような健康被害を引き起こすのか確認しておきましょう。
2-1.アトピーなどのアレルギーを引き起こす
ハウスダストが多い環境で過ごしているとアレルギーが出ることがあります。体で受け入れきれないハウスダストが体に入ってくることで強い拒絶反応が起こるのです。代表的なアレルギー反応には、以下の3つがあります。
- アレルギー性鼻炎…発作的にくしゃみが起こり、鼻水や鼻づまりが繰り返し起こります。ハウスダストによるアレルギー反応は「通年性」と呼ばれ、常に鼻づまりや鼻水に悩まされます。
- アレルギー性結膜炎…目元のかゆみがひどくなって涙が流れる、充血、濁ったりする症状が進みます。また、角膜上皮膚障害などアレルギーを元にひどい病気の原因にもなるので注意が必要です。
- アトピー性皮膚炎…アレルギー性結膜炎と一緒に出ることが多い。ハウスダストによって皮膚が過剰反応して被害が出ます。
どのアレルギーになったとしてもつらいものです。事前に部屋をきれいにして対策しましょう。
2-2.ぜん息になってしまう
ハウスダストがひどくなるとぜん息になることがあります。
ぜん息とは、呼吸器官の病気で気管支に異常が出ること。炎症が出ると気管支が狭くなって満足に呼吸できなくなります。
ぜん息は突発的に起こる上、いちどぜん息になると完治が難しい病気です。また、治ったとしても再発する可能性があるので非常にやっかいな病気となっています。
3.少しでもハウスダストを減らす方法
ハウスダストの影響で健康を損なう人も多くいるもの。ですが、ハウスダストの対策方法を知っておけば問題ありません。そこで、ハウスダストを減らす対策について紹介しましょう。
3-1.まめに掃除する
ハウスダストへの最も効果的な対策は、こまめな掃除です。掃除をしっかり行うことでハウスダストを除去できます。
ごみやほこりは、ハウスダストへ変化する根源です。また、ハウスダストになってしまう部屋から追い出すのが難しくなってきます。こまめに部屋の掃除を行ってハウスダストを未然に防ぐことが最も大事になってくるのです。
部屋にごみがある人は、ごみを捨てるところから始めます。布団を干してなかったり出しっぱなしにしている人は、ほこりを取ったりきちんと畳むところから始めましょう。布団を干すときは、むやみにたたかないようにします。布団をたたき過ぎるとほこりが余計に出やすくなるのです。
また、部屋を掃除するときは床を拭いてから掃除するようにします。水分でほこりを付着すれば不用意に飛ばなくなるのです。コツとしては、天井につり上げている照明器具からほこりを落とすのがいいでしょう。
ほこりをすっかり掃除した後、ほうきやモップなどで床を掃除します。この行程をしっかり繰り返して掃除しましょう。
3-2.こまめに不用品を捨てる
部屋をきれいにしたいときは、いらない・使わない不用品を捨てましょう。不用なごみは、ハウスダストを生み出す元となります。
特に、不用な衣類や布はすぐに捨てるようにしましょう。不用な布類たちは、ほこりを生み出すだけです。ほかにも、使わないカーペットやじゅうたんがあれば捨てるようにしましょう。
3-3.空気洗浄機を使う
ハウスダストを完全に除去したいときは、空気洗浄機を使って除去します。最近の空気清浄機は、細かいハウスダストもしっかり除去してくれるもの。また、空気洗浄機を買わなくてもエアコンに備え付けてある「空気洗浄機能」を使うだけでも違ってきます。
ですが、汚れている部屋だと空気洗浄機の効果がありません。空気洗浄機を取り入れる前に掃除をしっかり行いましょう。
4.まとめ
いかがでしたか? この記事では、ハウスダストについてまとめました。
ハウスダストは、部屋にほこりや虫の死がい、排ガス、花粉などがたまってできる有害物質です。ハウスダストが部屋の中にたまり過ぎるとアレルギー症状やぜん息が出てきます。
アレルギーやぜん息が出る前に部屋の掃除を行いましょう。部屋をこまめに掃除しておけばハウスダストが出るのを未然に防げます。ほこりや糸くず、食べカスを徹底的に除去してハウスダストが出ないようにしましょう!