オシロスコープの廃棄方法は? 方法別のメリット・デメリットを解説

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「オシロスコープ」とは、電気振動をスクリーンに表示する装置のことです。一般的に、高周波信号まで観測できますが、波形の分析・高速現象の観測など電気計測のさまざまな分野で使用されています。しかし、今まで使用してきたオシロスコープが壊れたり要らなくなったりすることもあるでしょう。そんなとき、どんな方法で手放せば良いのか分かりませんよね。まだ、使用できる状態ならゴミとして処分するのは非常にもったいないことです。動作確認ができるものであれば買取してもらえる可能性もあるので、さまざまな処分方法をチェックしておきましょう。

  1. オシロスコープの廃棄の基礎知識
  2. オシロスコープの廃棄方法は?
  3. オシロスコープの廃棄時の注意点
  4. オシロスコープの廃棄に関してよくある質問

この記事を読むことで、オシロスコープの正しい廃棄方法と安く処分できるコツが分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。


1.オシロスコープの廃棄の基礎知識

正しい処分をするためにも、まずはオシロスコープがどんなものなのか理解しておきましょう。また、ゴミの分類についても解説します。

1-1.オシロスコープとは?

オシロスコープは、ブラウン管を使用し変化の激しい電気現象の波形を観測する計測機器の1つです。目に見えない電気の信号を、時間の経過に沿って画面上に波形として表してくれます。現象の時間的変化や波形の観測・電気回路の動作確認・故障検出・調査など用途はさまざまです。工場や電気を扱う現場などで使用されることが多いでしょう。また、最近では、解析機能の高いデジタルオシロスコープが主流になっています。

1-2.オシロスコープは何ゴミか?

個人使用のオシロスコープのみ、自治体処分が可能です。自治体によってゴミの分類が異なりますが、一辺30cm以上のものであれば「粗大ゴミ」に分類されるケースがほとんどでしょう。ただし、小型家電の1つとみなされるため、小型家電リサイクル法に基づいた処分も可能です。小型家電回収ボックスが設置されている場合は、投入口に入るサイズなら投函するだけで処分できます。

2.オシロスコープの廃棄方法は?

それでは、オシロスコープの廃棄方法について解説します。

2-1.自治体の処分方法

前述したとおり、自治体で処分する際は、ゴミの分類を確認する必要があります。では、具体的にどのような方法で処分すれば良いのでしょうか。

2-1-1.主な方法と手順

「粗大ゴミ」に分類される場合は、地元のスーパーやコンビニなどで粗大ゴミ処理券を購入し貼り付ける必要があります。貼り付けた後は、回収日までに指定回収場所へ運搬しなければなりません。自治体によっては、直接ゴミ処理センターへ持ち運ぶことも可能です。事前申し込みが必要なところもあるため、事前にホームページ等で確認しておきましょう。
また、前述したとおり、小型家電リサイクル法に基づいて処分を行っている自治体があります。小型家電リサイクル法は、使用済み家電から有効な資源を取り出し再利用するための法律です。

2-1-2.メリット・デメリット

自治体で処分する大きなメリットは、公的機関で処分してもらえるという安心感です。正しい方法で処分してもらえる・不法投棄されないという安心感は、とても大きいでしょう。また、粗大ゴミで処分する際は、無料~500円ほどの料金で済みます。低費用で処分できるという点も大きなメリットですが、回収日・回収指定場所が決まっているなど運搬や手間がかかるのがデメリットです。

2-1-3.注意点

自治体によってゴミの分類と処分方法が異なることを、きちんと理解しておかなければなりません。誤った方法で処分すると回収してもらえず、不法投棄とみなされるケースがあるので注意してください。処分前に、必ず自治体のホームページ等で処分ルールをチェックしておきましょう。

2-2.販売店やメーカーなどによる引き取り

販売店やメーカーによる引き取りは行っているのでしょうか。費用・条件、メリット・デメリットについて説明します。

2-2-1.どこでできるのか?

オシロスコープは小型家電リサイクル法の対象品目ですが、メーカーによる回収が義務づけられているわけではありません。そのため、引き取りを受けつけていないメーカーがほとんどです。
また、電子計測機器関連の販売を行っている店舗の中には、「買取」として引き取っているところがあります。「買取」の場合は条件が決められているので注意が必要です。

2-2-2.費用・条件は?

店舗によって引き取りの条件が異なります。たとえば、買取可能な商品は未使用品・正常に稼働できるものなどです。基本的に、買取対象となるものは動作確認ができるものなので、壊れたり不具合が起きたりするものは買取対象外となります。買取対象になれば費用はかかりません。しかし、店舗の中には回収を行っているところもあります。オシロスコープは貴重な資源が含まれているため、ほかの商品を製造する際に必要な部品になるのです。回収費用は店舗で異なりますが、3,000~5,000円が目安となります。

2-2-3.メリット・デメリット、注意点は?

販売店の買取サービスが利用できれば、お金をかけずに処分できるので一石二鳥です。買取額の分だけお金が得られるため、メリットは大きいでしょう。しかし、条件をクリアしたものだけが買取対象となり、すべてのオシロスコープを引き取ってもらえるとは限りません。店舗に持ち運んでも買取不可になれば、再び持ち帰るという手間がかかります。

2-3.業者に依頼する方法

無料回収業者・不用品回収業者に依頼する際のポイントと注意点について解説します。

2-3-1.無料回収業者は利用しても良いのか?

無料で回収してもらえるのは魅力的ですが、中には不正を働く悪徳業者が存在しているので注意が必要です。「無料なはずなのにリサイクル料を請求された」「不法投棄された」などトラブルが相次いでいます。そのため、無料回収業者を利用する場合は、なぜ無料回収できるのか「理由」の有無を確認してください。理由がきちんと記載されている業者なら、安心して依頼できます。たとえば、パソコン・不用品の無料回収を行っている「パソコン処分本舗」の場合は、回収したものをリユース品として再活用しているのです。リユースできないものは、修理用パーツとしてリサイクルを行っているからこそ、無料回収ができます。ただし、単品回収は送料がかかるので注意してください。ゲーム機・液晶モニター・スマホ・ノートパソコンなど送料無料対象商品が1点でも含まれていれば、有料商品をいくつ同梱(どうこん)しても送料無料となります。

2-3-2.不用品回収業者の場合

無料回収業者と同じく、不用品回収業者もオシロスコープを含めた不用品の回収を行っています。リサイクル料金が3,000~5,000円ほどかかりますが、まとめて処分できる点がメリットです。主な回収方法は、出張・店舗持ち込み・宅配回収の3つになるでしょう。状況や不用品の量などによって回収方法を選択してください。

2-4.業者選びのポイント

前述したとおり、回収業者の中には悪徳業者が存在しているので慎重に選ぶ必要があります。業者選びで特に注目してほしいポイントを以下にピックアップしてみました。ぜひ参考にしてください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディー
  • 回収方法が選択できる
  • 故障したものの回収も行っている
  • 無料回収の理由が記載されている(無料回収業者の場合)
  • 口コミ・評判が良い
  • 無料相談を行っている
  • 回収対象品目が幅広い
  • 古物商の許可を取得している

3.オシロスコープの廃棄時の注意点

後でトラブルにならないためにも、オシロスコープの廃棄時の注意点をチェックしておきましょう。

3-1.事業で使用したオシロスコープは自治体で処分できない

注意しておかなければならないのが、会社や工場・研究機関などで使用したオシロスコープの処分です。事業で使用したものは、「産業廃棄物」扱いとなります。基本的に、産業廃棄物は自治体で回収してもらえません。自治体に問い合わせると、認可回収業者を紹介してくれるでしょう。「パソコン処分本舗」では、法人向けの回収も行っているのでぜひお問い合わせください。

3-2.オシロスコープのバッテリーはリサイクルへ

オシロスコープ、リチウム・ニッカドなどのバッテリーで動かしています。バッテリーは定期的に交換が必要で、要らなくなったバッテリーはリサイクルが推奨されているのです。リチウムバッテリーは自治体の収集・廃棄方法を確認し、ニッカドバッテリーは有害な物質が含まれているのでリサイクルや適切な廃棄処理を行う必要があります。

3-3.買取前に故障箇所をチェックする

オシロスコープに不具合が起きていると、買取不可になる可能性があります。買取不可になってほかの方法で処分しなければならない手間を省くために、買取前に故障の有無を確認しておきましょう。「おかしいな?」と思うところがあれば、査定時にきちんと伝えることが大切です。

4.オシロスコープの廃棄に関してよくある質問

オシロスコープの廃棄に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.中古品としての需要はあるのか?
A.最近は、パソコンに接続するだけで簡単に解析できる種類が発売されており、需要が高まってきています。電気機器の開発現場や故障解析などで使われている測定機器なので、中古品でも需要は高めです。特に、発売されたばかりの新品は中古品としての需要が高く、高額で取り引きされるでしょう。

Q.人気のあるメーカー・種類は?
A.オシロスコープの人気メーカーといえば、「Quimat」「Hantek」「RIGOL」「Tektronix」などがあります。国内メーカーだけでなく、海外メーカーも人気があるようです。アナログからデジタルへと変わっているため、電子機器の扱いが苦手な方でも簡単な操作で使用できます。特に、最近は、家庭でも気軽に使用できるハンディータイプ・コンパクトタイプが人気です。値段もお手ごろなので、DIYをよく行う方に人気が集まっています。

Q.高価買取のコツが知りたい
A.オシロスコープは精密機器なので、定期的な校正を行ってきたかどうかで査定額が変わるでしょう。もちろん、未使用品や良い状態かどうかもチェックしますが、定期的な校正を行っている測定器は正確な分析ができます。買取へ出す前に校正を行うのもポイントの1つでしょう。また、取扱説明書や部品など、購入時についてきた付属品を一緒に提示するのも高価買取のコツです。

Q.ネットオークションでも売れるのか?
A.登録だけで気軽に出品できるネットオークションは、年々利用者が増えています。自分の希望額を提示し落札者が現れれば、すぐに売ることができるでしょう。しかし、即座に落札者が現れるとは限りません。また、自分で梱包(こんぽう)し送らなければならないので、意外と手間がかかります。

Q.壊れているものでも引き取り対象になることはあるのか?
A.業者や店舗の中には、壊れていても引き取ってくれるところがあります。オシロスコープはレアメタルや鋼など貴重な資源が含まれているため、パーツごとに分解し再資源化が可能です。ただし、業者によってリサイクル料や回収費用を請求するところがあるので注意してください。引き取りサービスを利用する際は、料金の有無などもチェックしておきましょう。

まとめ

いかがでしたか? オシロスコープとは、電気的な振動をスクリーンに表示する装置のことです。ものを作る工場や実験を行う研究機関などで使用する計測機器の1つとなります。不要になってしまった計測機器関連は、自治体処分・販売店やメーカーによる回収・回収業者などさまざまな方法で処分が可能です。しかし、それぞれメリット・デメリットがあり、方法も異なるので注意しなければなりません。そのときの状況やオシロスコープの状態に見合った処分方法を選択すれば、上手に捨てることができるでしょう。