パソコンを処分する前にデータを消去する必要性・方法や手順を解説!
2024/04/10
「パソコンを処分する前にデータは消去したほうがいいのか」「どのように消去すればいいのか」など、パソコンのデータ消去で頭を抱えている方は多いでしょう。
パソコンには個人情報やクレジットカード情報など、さまざまなデータが記録されています。それらのデータ流出を防ぐためにも、事前に消去することが大切です。
本記事では、パソコンを処分する前にすべきことや、データの消去法について詳しく説明します。
この記事を読むことで、パソコンデータ消去の基本や処分方法なども分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.パソコンデータ消去の重要性は?
最初に、なぜパソコンのデータを消去する必要があるのか、その理由をチェックしましょう。
大切なデータや個人情報を守るため
パソコンのデータを消去するのは、大切なデータや個人情報を守るために必要だからです。パソコンのデータを消去せずに処分すると、名前や住所・電話番号などの個人情報やクレジットカード情報が外部へ流出する恐れがあります。実際に、処分したパソコンからデータが抜き取られ、個人情報が悪用されたというトラブルも起きているのです。パソコンにはさまざまな重要データが記録されているからこそ、徹底的に消去してから処分する必要があります。
トラブルに巻き込まれないため
パソコンには写真や動画などのデータも含まれています。データの消去をせずにパソコンを処分した結果、知人や友人の写真を悪用されたというトラブルに巻き込まれる可能性もあるのです。また、重要なデータが流出することで罰則の対象になったり、訴訟問題へ発展したりすることもあります。処分後のトラブルを防ぐためにも、パソコンを処分する前にデータの消去が必要です。
社会的信用を失わないため
仕事で使用したパソコンには、顧客情報や企業の機密情報も記録されています。これらのデータが流出すると、社会的信用を失うことになるので注意が必要です。実際に、会社で使用したパソコンを不適切に処理した結果、顧客情報が流出したというトラブルも起きています。顧客や取引先からの信用をなくしてしまい、会社の運営にも大打撃を与えることになるでしょう。社会的信用を失わないためにも、パソコンデータの消去は必要不可欠です。
2.パソコンデータ消去の基本
ここでは、パソコンデータ消去の基本を解説します。
データはHDD(ハードディスク)に記録されている
最初に押さえておきたいポイントが、パソコンのデータはHDDに記録されているという点です。つまり、パソコンを初期化したとしても、データはHDDに残っていることになります。HDDといった記憶媒体に直接働きかける消去方法でなければ、パソコンのデータは消去不可です。初期化だけでパソコンを処分することのないように注意してください。
パソコンのデータを完全に消去する方法
では、どうすればパソコンのデータを完全に消すことができるのでしょうか。主な4つの方法を紹介します。
データ消去専用ソフトを使う
一般的な消去方法としては、データ消去専用ソフトを用いる方法があります。データ消去専用ソフトをパソコンに挿入してダウンロードするだけで、簡単にHDDのデータが消去できるという方法です。無料のデータ消去専用ソフトもありますが、データを徹底的に消去したい方は有料ソフトをおすすめします。家電量販店やパソコン販売店などで購入可能です。ただし、データ消去専用ソフトを使用した消去方法は、壊れたパソコンには使えないというデメリットがあります。
物理的に記憶媒体を破壊する
壊れたパソコンのデータを消去したいときは、HDDを物理的に破壊する方法があります。HDDといった記憶媒体をカッターやカナヅチなどで物理的に破壊することで、読み取れなくする方法です。ハンマーやカナヅチでHDDをたたき壊したり、カッターで穴を空けたりする方法がありますが、破片でケガをする恐れがあるので注意してください。また、破壊できたと思っていても、まだ読み取れる状態になっている可能性もあります。
Windows10の標準機能で消去する
Windows10を使用している場合は、標準機能でデータを消去する方法もあります。標準機能を利用してデータを消去する手順は、下記を参考にしてください。
- Windowsの「設定」を開き、「回復」をクリックする
- 「このPCを初期状態に戻す」の項目で「開始する」をクリックする
- 再設定オプションを選択する
- 画面が表示されたら「すべて削除する」をクリックする
- ドライブのクリーニング方法選択画面で「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」をクリックする
- 画面の指示に従い完了
上記の手順によって、データを削除した後にダミーデータを書き込むことができます。そして、そのダミーデータも削除することで、データの復元が困難になるというわけです。ただし、標準機能を使用する際は時間がかかる可能性があります。
専門業者に依頼する
自分でデータを消去するのが不安な方は、データ消去サービスを行っている専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。費用がかかるところもありますが、無料でデータを消去してくれる業者もあります。専門業者は専用機器を用いてデータを削除するため、情報漏えいの心配もなくパソコンが処分できるでしょう。
3.パソコン処分本舗の無料データ消去サービス
ここでは、パソコン処分本舗の無料データ消去サービスを紹介します。
2つの消去方法でデータを完全消去
パソコン処分本舗のデータ消去サービスでは、論理的消去機と物理的破壊機の2つの消去方法でデータを完全消去します。それぞれの特徴は下記のとおりです。
論理的消去機
パソコン先進国であるアメリカの国家機関で推奨・準拠されているデータ消去方式を用いる方法です。アメリカの安全保障局や米国防総省などで使用されている方法でデータが消去できます。まだ、リユース可能なHDDを処理する際はこの論理的消去機を使い、安全に再利用できるという点がメリットです。
物理的破壊機
HDDを物理的に破壊する専用の機械を用いる方法です。約3トンの油圧で4本のピンが加圧され、約10秒でHDDに穴を空けることができます。HDDのデータを読み取りできない状態にできるため、壊れているパソコンでも安心して処分できるでしょう。
データ消去証明書の発行も可能
データ消去オプションサービスとして、パソコン処分本舗ではデータ消去証明書を希望する方に発行しています。データ消去証明書とは、データを消去した日や消去方法・HDDの型番・シリアルナンバーが記載されているものです。適切な方法でデータを消去したという証(あか)しになるため、データ消去後のトラブルを防ぐことができます。なお、パソコン処分本舗の場合、正気証明書発行手数料は以下のとおりです。
- データ消去証明書発行事務手数料:1台につき3,000円(税抜)
- HDD物理破壊写真付きデータ消去証明書発行事務手数料:1台につき4,000円(税抜)
4.データ消去後のパソコン処分流れ
ここでは、パソコンの処分方法を解説します。
PCリサイクル法に基づいて処分する
基本的に、パソコンは自治体収集のゴミとして捨てることはできません。PCリサイクル法に基づき、パソコンメーカーへ回収を依頼することになります。まずは、パソコンのメーカー・型番などを確認した上で、メーカーのホームページを確認してください。メーカーの窓口が見当たらない場合は、こちら(パソコン3R推進協会のホームページ)からでも検索できます。メーカーへパソコン回収の申し込みを済ませた後、自分でこん包し、郵送の手続きをするだけでOKです。ただし、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは、回収再資源化料金として3,000~4,000円かかります。
小型家電リサイクル法に基づいて処分する
自治体の中には、ノートパソコンやタブレットが小型家電リサイクル法の対象品目になっていることがあります。小型家電リサイクル法とは、小型家電に含まれている有用資源を再利用することが目的です。小型家電リサイクル法の対象になるものは、公共施設などに設置されている小型家電回収ボックスへ投函するだけで処分できます。事前に、自治体のホームページ等で確認しておきましょう。
新しいパソコンを購入する際に引き取ってもらう
パソコンの買い換えを検討している方は、新しいパソコンの購入店に古いパソコンを引き取ってもらう方法もあります。PCリサイクルマークが付いているパソコンであれば、引き取りにお金はかかりません。念のため、購入店に手数料などを尋ねておくと安心です。また、まだ正常に可動するパソコンであれば、下取りサービスが利用できる可能性もあります。古いパソコンが下取り対象になれば、新しいパソコンがお得に購入できるでしょう。
パソコン処分本舗の無料宅配回収サービス
手軽かつ費用をかけずにパソコンを処分したい方は、パソコン処分本舗の無料宅配回収サービスがおすすめです。パソコン処分本舗では、壊れたパソコンでも送料無料で回収しています。また、パソコンと一緒に処分したい不用品があれば、まとめて処分できるのもパソコン処分本舗のメリットです。パソコンを含む送料無料対象商品が1点でも含まれていれば、有料商品をいくつ同こんしても送料無料で回収できます。パソコンの周辺機器と一緒に処分したい方は、ぜひチェックしてください。
5.パソコンのデータ消去と処分に関してよくある質問
パソコンのデータ消去と処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.なぜ初期化だけではデータを消去できないのか?
A.パソコンの初期化は、工場出荷前の状態にするだけのものだからです。HDDに記録されているデータまで消去できません。単に、パソコンの管理情報を変更するのが初期化なので、ほかの方法でデータを消去する必要があります。パソコンを処分する際は、HDDに記録されているデータを消去した上で初期化すると安心です。
Q.流出・悪用の危険が高い個人情報は?
A.主に注意すべき個人情報は以下のとおりです。
- メールソフトの設定情報(家族・友人・会社の連絡先など)
- はがき作成ソフトに記録されている住所録
- インターネットのアクセス履歴
- ショッピングの履歴
- クレジットカード情報
- SNSやサービスのID・パスワード
- 会計ソフトや家計簿のデータ
Q.データ消去専用ソフトの選び方は?
A.データ消去専用ソフトは、消去できる回数や利用できるパソコンの台数が制限されているため、事前にデータ消去が可能な回数や台数をチェックしておきましょう。ライセンス条件がどのようになっているのか、データ消去セキュリティーも押さえておきたいポイントです。会社や団体のパソコンデータを消去する際は、アメリカの国防総省に準拠したソフトを選びましょう。
Q.データ消去証明書の発行手続きは?
A.パソコン処分本舗におけるデータ消去証明書の発行手続きは、下記のとおりです。
- データ消去証明書発行依頼書をホームページでダウンロードし、印刷する
- 依頼書に必要事項を記入する
- 対象商品に依頼書を貼り付ける
- 返信用封筒と84円切手を同こんする
- こん包した箱の外側に「依頼書在中」と大きく記載する
なお、機器1台につき用紙を1枚ずつ記入する必要があります。商品到着後、2週間から1か月程度で証明書がパソコン処分本舗から郵送される流れです。
Q.無料宅配回収サービスを利用する際の注意点は?
A.段ボールサイズが決まっているので注意が必要です。たとえば、パソコン処分本舗の場合、3辺合計160cm以内、重さ25kg以内という決まりがあります。段ボールのサイズをオーバーしている場合は、送料が負担になるので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか? パソコンの大切なデータを守るためにも、処分する前にデータを完全消去する必要があります。自分でデータ消去専用ソフトを使ったり、HDDを物理的に破壊したりする消去法がありますが、不安な方は専門業者に依頼するのがおすすめです。なお、パソコン処分本舗ではデータ消去サービスはもちろんのこと、壊れたパソコンでも無料宅配回収サービスを受け付けています。パソコンの処分やデータの消去でお悩みの方は、ぜひチェックしてください。