BTOでパソコンを注文する際のメリットとデメリットとは?
2015/09/19
パソコンを購入するときは、どの商品を購入するべきか悩んでしまいがちです。もし、絶対にこの製品がいいといえるものがないのなら、BTOパソコンの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は「BTOパソコンって何?」という方から「名前は聞いたことがあるけど、何だか難しそうで手が出ない」という方に至るまで、BTOパソコンのメリットとデメリットをわかりやすくご紹介します。
1.BTOパソコンとは
そもそもBTOパソコンとはどのようなものなのかご説明するところからはじめましょう。メーカー製パソコンや自作パソコンとはどのように異なるのか、特徴をご紹介します。
1-1.BTOパソコンは受注生産方式で作られる
「BTO」とは「Build To Order」のイニシャルをまとめたものです。「Build To Order」とは「注文を受けたあとで作る」ことを意味しています。つまり、BTOパソコンとは受注生産方式で作られるパソコンのことなのです。
1-2.メーカー製パソコンとの違い
我々が普段、家電量販店などで目にするパソコンは「メーカー製パソコン」と呼ばれています。メーカー製パソコンとは、各パソコンメーカーが工場の生産ラインで製造し、小売店を通じて販売しているパソコンのことです。工場で作られるわけですから、注文を受けてから組み立てを行うBTOパソコンとは作られるタイミングがまったく異なります。
メーカー製パソコンは、型番が同じ製品であれば中身もまったく同じ。どの製品を買っても違いはありません。しかし、BTOパソコンはたとえ外見が同じでも、中身は注文した人の要望によってまったく異なります。「ひとつひとつがまったく違った仕様になる」という点が、btoパソコンとメーカー製パソコンの最大の違いだといえるでしょう。
1-3.自作パソコンとの違い
「1台1台ハンドメイドで造る」というと、自作パソコンを思い浮かべる方も多いと思います。実際に、パソコンに詳しい方はあえてメーカー製パソコンを購入せず、自分でパソコンのパーツを買って組み立てて使っている人が少なくありません。
BTOパソコンも「1台ずつ組み立てる」という点では自作パソコンと同じです。しかし、組み立てるのがパソコンを使う本人であるか、それとも販売店であるかという点が大きく異なっています。BTOパソコンを購入すれば、パソコンを組み立てる技術がない方でも、自作パソコンに近い商品を手に入れることが可能なのです。
2.BTOパソコンのメリット
BTOパソコンがどのようなものなのかわかったところで、具体的なメリットについて学んでいきましょう。btoパソコンには、メーカー製パソコンにはない利点がたくさんあります。
2-1.自分好みにカスタマイズすることができる
BTOパソコンを注文するときは、購入者がパソコンにどのようなパーツを採用するか自分で決めることが可能です。パソコンショップは、指定されたパーツを指示されたとおりに組み立ててくれるので、まさに自分がほしい性能を備えたパソコンそのものを手に入れることができます。
メーカー製パソコンの場合、使用するパーツを選ぶことは基本的に不可能です。何しろ、お店に届いた時点ですでに製品ができあがっているわけですから、後からパーツを交換するのは手間もかかります。
「CPUにはこのパーツを使ってほしい」「電源容量は十分に確保したいから、性能の良いパーツを使いたい」といった、細かい要望がある方には、BTOパソコンを購入するのがうってつけの方法だといえるでしょう。
2-2.面倒な組み立てが不要
パソコンにこだわりのある方の中には、パソコンの自作に挑戦する人も多くいます。しかし、パソコンを自作するのは決して簡単ではありません。しかも、初期設定には何かと時間がかかるもの。途中でトラブルでも起ころうものなら、せっかく大金を出して集めたパーツが使用前に壊れてしまうことさえあります。
BTOパソコンなら、こうしたパソコン自作にまつわるトラブルとは一切無縁です。何しろパソコンを組み立ててくれるのはプロであるパソコンショップの店員なので、安心して任せることができます。面倒な組み立てや初期設定はすべて行われた状態で手元に商品が届くため、電源を入れてすぐに使いはじめることができるでしょう。
2-3.性能の良いパソコンが手に入る
メーカー製パソコンの場合、最新かつ高性能なパーツが使用されているケースは多くありません。なぜなら、大量生産しなければならないため、個々のパーツに高級なものを使うことができないからです。また、基本的に一般の方向けの商品なので、細心のパーツを使って高性能なパソコンを作らなくても、購入者のほとんどに満足してもらうことができる、という理由もあります。
もし、メーカー製パソコンの性能には満足できない、もっと高性能なパソコンがほしいと考えておられるのなら、BTOパソコンの購入を検討してみるといいでしょう。BTOパソコンなら、最新のパーツを選んで搭載することも可能なので、メーカー製パソコンを買うだけでは実現できなかったパーツ構成を試すこともできます。
3.BTOパソコンのデメリット
メリットがあれば、必ずデメリットもあるものです。最後にBTOパソコンのデメリットをご紹介するので、購入の際の参考にしてください。
3-1.パーツ選びが難しい
「パーツを自分で選ぶことができる」という点は、そのままデメリットにもつながります。なぜなら、パーツを選ぶためにある程度の知識が必要とされるからです。したがって、パソコンの知識にとぼしい初心者の方には、BTOパソコンはあまりおすすめできません。ある程度経験と知識を積み重ねた後、より良いパソコンを手に入れるために挑戦する方式であるといえるでしょう。
3-2.納品に時間が掛かる
受注生産方式という名前の通り、オーダーを受けてから組み立てを始めるので、BTOパソコンは手元に届くまで時間がかかります。一方、メーカー製パソコンは販売店で購入すればそのまま家に持ち帰ってその日に使いはじめることができるため、この点は明確なデメリットだといえるでしょう。
今まで使っていたパソコンが壊れてしまい、早急に新しいものが必要とされるときなど、時間的に余裕が無いときには向かない方式です。パーツ選びの手間もあるため、いつ届いても良い余裕があるときにだけ注文するようにしましょう。
3-3.一部、性能の悪い製品が混じっている場合がある
少しでも店側が利益を出すため、BTOパソコンには格安パーツが使われている場合があります。海外製のパーツが使われていることも多く、パーツの良しあしを見極めなければ、買ってすぐ故障、という事態にもなりかねません。
重要なのは、粗悪なパーツをつかまないための知識と、信頼できるショップを選ぶ目を養うことです。知識はある程度の経験を積まなければ身につけるのは困難ですが、ショップ選びはインターネットの情報などを参考にして、評判のいいところを選ぶことである程度リスクを回避することができます。
まとめ
BTOパソコンのメリットとデメリットを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
- BTOパソコンとは
- BTOパソコンのメリット
- BTOパソコンのデメリット
BTOパソコンの購入には、一定の知識があることが前提になるため、パソコン初心者におすすめできる方法ではありません。しかし、さらに使い勝手の良いパソコンを手に入れたいと望む中級者・上級者にとっては、良い購入方法だということができます。理想のパソコンを手に入れるために、ぜひ挑戦して見てください。