パソコン廃棄の基礎知識! データ消去の方法とは?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

パソコンには非常に多くの情報を取り扱う機器です。

パソコンから企業の機密情報や個人情報が漏えいするというのは、コンピューターウイルスへの感染だけではありません。

廃棄したパソコンのメディアから企業情報・個人情報が流出することもあるのです。

実際、企業や個人の情報が廃棄したパソコンから情報漏えいのケースは数多く報告されています。

大事な企業の情報や個人情報を守るためにも、パソコンの廃棄には適切な方法でおこなうことが大切です。

パソコン廃棄のために注意すべき点や廃棄方法について詳しくご紹介しましょう。

目次

  1. パソコン廃棄時にデータ消去をしなければならない理由とは?
  2. パソコンデータはどうやって消去する?
  3. データ消去サービスを依頼する業者の選び方
  4. まとめ

1.パソコン廃棄時にデータ消去をしなければならない理由とは?

1-1.データは消しても残る?

パソコンのデータはHDD、SSDなどの内部ストレージやSDカード、USBメモリなどの外部ストレージに記録されています。

情報はこのような複数の記憶媒体に記憶されており、必要な時に閲覧が可能です。

パソコンの操作で“ファイルの消去”をおこなうことができるため「ファイルを消せば安心」と思う方も多いとは思います。

しかし、実は通常のファイル消去では“書き込まれた情報を一時的に見えなくしているだけ”なのです。

これはデータを初期化する“フォーマット”にもいえることで、通常の手順で行われるデータの消去では完全にデータを消去することはできません。

消去したファイルの復元・修復をおこなうソフトは簡単に入手可能で、だれでも気軽に使用できます。

廃棄したパソコンからデータを気軽に修復可能であることは、パソコンを廃棄する際に考えなければならないリスクの一つといえるでしょう。

1-2.企業の情報漏えい

情報漏えいが企業にもたらす影響は非常に大きなものです。

顧客情報や内部情報など企業には非常に重要な情報があり、廃棄したパソコンから情報が外部に漏れることは大きな損失になります。

企業の情報漏えいの影響についてご紹介しましょう。

【信用の失墜】

情報漏えいに対する対策をおこなうことは、企業のリスクマネジメントです。

対策不足による情報漏えいは、企業の信用性を大きく失墜させます。

実際、情報漏えいによって信用を失う企業も少なくはありません。
情報社会において、情報漏えいは企業の重要なリスクマネジメントなのです。

【賠償問題に発展】

個人情報の漏えいが賠償問題に発展してしまうケースも珍しくはありません。

賠償問題に発展した場合の賠償金額は非常に大きく、企業が所有していた個人情報流出によって総額1億円を超える賠償金を企業が支払ったというケースもあります。

情報漏えいによる多額な賠償金は、企業の存続問題にもつながる大きな問題です。

情報漏えいは、多額の賠償問題に発展する可能性のあるリスクであることを理解しておきましょう。

1-3.情報流出は企業だけの問題じゃない?

情報漏えいは企業だけの問題ではありません。

個人で使用しているパソコンの中にも情報は非常に多く記録されています。

写真やメールなど多くのプライバシー情報がパソコンには含まれているのです。

さらに、パソコンにはインターネットバンキングやクレジットカードの情報など金銭に関わる情報も数多く含まれています。

廃棄したパソコンから多くのプライバシー情報が流出する可能性があることから、個人も情報漏えいとは無関係ではありません。

個人レベルでもパソコンの廃棄には徹底した対策が必要なのです。

2.パソコンデータはどうやって消去する?

2-1.確実なデータ消去「物理フォーマット」とは?

パソコンデータの確実な廃棄の方法が「物理フォーマット」です。

全てのセクタに“00”を書き込む「ゼロフィル」やランダムデータを書き込む方法などがあります。

物理的な破壊をせずにデータを消せる方法なのですが、専用ソフトの使用など一般的なPCユーザーでは少々難しいパソコン操作が必要です。

また物理フォーマットは非常に時間がかかり、容量の多いHDDでは24時間以上も必要になることがあります。

2-2.破壊が最も確実なデータ消去

物理フォーマットは確実にデータを消去できる手法ですが、所要時間や操作などの面から一般的な方法ではありません。

パソコンを再利用せずに廃棄する場合には、“物理的な破壊”が最も確実な方法といえるでしょう。

USBやSDカードであれば破壊は簡単なのですが、HDDやSSDは頑丈に作られているものも多く破壊は難しいのが現状です。

HDDやSSDの破壊方法は、分解による記録面の破壊やドリルで穴を開けるなど方法があります。

破壊は最も確実なデータ消去の方法ですが、破壊・分解には専門の工具と知識が必要です。

2-3.データ消去サービスを利用しよう!

廃棄パソコンのデータ消去の方法は、“物理フォーマット”や“物理的な破壊”がありますが、それも手間がかかってしまう方法です。

企業や個人では難しい廃棄パソコンのデータ消去をおこなう業者もあります。

これは、データ除去サービスでは専用の機械を使用して、データ消去や物理的な破壊をおこなうサービスです。

パソコン廃棄のためのデータ消去サービスは、パソコンの廃棄とデータ消去を同時に利用できるというメリットがあります。

パソコンの廃棄とデータ消去を同時に依頼できることから、手間をかけずにパソコンを廃棄したいという方にオススメの方法です。

3.データ消去サービスを依頼する業者の選び方

パソコンのデータ消去サービスでは的確に作業がおこなわれたのかを知ることが必要です。

どのような機械が使用され、どのように処分するのかということを知るようにしましょう。

また確実にデータが消去・破壊されたのかを知るための“消去証明書”を発行できる業者を選ぶことが大切です。

大切なデータの消去を任せるパソコン処分業者は、信頼のできる業者を選ぶことを心がけましょう。

まとめ

パソコンは廃棄に置いてデータ消去は企業・個人問わず非常に大切なリスクマネジメントです。

パソコンのデータが流出してしまうことでどのような影響があるのかをまとめて見ましょう。

【企業への影響】

  • 信用が失墜してしまう
  • 多額の損害賠償が請求される

【個人への影響】

  • プライバシーデータの流出
  • クレジットカード・キャッシュカードの情報流出

企業・個人ともに個人情報の流出は、金銭的な被害にまで発展するリスクがあります。

廃棄するパソコンの情報は確実に消すことは、情報を扱う企業・個人の最低限の心得です。

それでは、今回ご紹介したデータ消去の方法についてまとめてみましょう。

【完全なデータ消去の方法】

  • 物理フォーマットによる消去
  • 破壊によるデータの消去
  • データ消去サービスの利用

自分でもデータの完全消去はおこなえるのですが、消去・破壊の方法はある程度の技術と知識が必要になります。

その点、パソコン処分業者のおこなうデータ消去サービスは、消去・破壊のための手間もなくパソコン廃棄のための手続きと同時に利用可能です。

パソコンの処分はデータ消去サービスを利用できる依頼し、手間をかけずに簡単に処分しましょう!