プリンターの処分方法が知りたい! お得に処分するポイントを徹底解説
2015/06/30
2019/09/11
「プリンターは何ゴミに分類されるの?」「まだ使えるのに捨てる以外の方法はないのか?」など、プリンターの処分方法で悩んでいる方は多いでしょう。パソコンの周辺機器として使うことが多いプリンターは、一般的に粗大ゴミとして自治体で処分できます。けれども、自治体によって処分方法やゴミの分類が異なるので注意しなければなりません。
本記事では、プリンターの処分方法とポイントについて解説します。
この記事を読むことで、プリンターをお得に処分する方法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.プリンターは何ゴミに分類されるの?
プリンターは自治体で処分できるのか、何ゴミに分類されるのか解説します。
1-1.一般的には粗大ゴミの分類
自治体によってゴミの分類は異なりますが、プリンターは粗大ゴミに分類されるのが一般的です。一辺30cm以上の不用品は粗大ゴミに分類される自治体が多く、ほとんどのプリンターは規定サイズを超えています。粗大ゴミとして処分する場合は、近くのスーパーやコンビニ等で粗大ゴミ処理券を購入し、貼りつけた後に回収指定場所へ運ぶことになるでしょう。1人で運べる重さなら回収指定場所まで運ぶことができますが、高齢者や女性で運搬が困難な場合は無理をせずに自治体に相談してください。
1-2.分解すれば可燃ゴミ・不燃ゴミとして処分できる
自分でプリンターを分解すれば、可燃ゴミや不燃ゴミとして捨てることができます。粗大ゴミは1か月に1~2回と回収日が少ない傾向があるのですぐに処分できないのがデメリットです。しかし、可燃ゴミや不燃ゴミとして捨てることができれば、粗大ゴミよりも早く処分できるでしょう。けれども、無理に分解するのは禁物です。プリンターの分解は素人が行うとケガをする恐れがあり時間と手間もかかります。
1-3.小型家電リサイクル法に基づいて処分する
自治体の中には、小型家電リサイクル法に基づいて処分しなければならないところがあります。小型家電リサイクル法とはプリンター・パソコン・携帯電話・スマートフォン・カメラなど小型家電に含まれるレアメタルを有効活用しようという法律です。小型家電リサイクル法の対象品目は、市役所などの公共施設や家電量販店に設置されているリサイクルボックスに投かんする形で処分します。けれども、プリンターはサイズが大きいものがほとんどなので、投かん口に入らないケースもあるでしょう。投かんできない場合は自治体に相談することをおすすめします。
2.自治体以外のプリンター処分方法は?
ここでは、自治体以外のプリンターの処分方法を紹介します。
2-1.家電量販店やメーカーによる下取りを利用する
新しいプリンターの購入を検討している方は、家電量販店やメーカーによる下取りを利用する方法があります。下取りサービスが利用できれば、処分費用をかけず手放すことができるでしょう。さらに、新しいプリンターの販売額から下取り額が差し引かれるので、新商品をお得な料金で買うことができます。ただし、下取りを行っていないところもあるので注意してください。さらに、対象商品を購入した方のみなど下取り条件が定められています。
2-2.不用品回収業者に依頼する
プリンター以外に処分したいものがあれば、まとめて不用品回収業者に依頼する方法があります。不用品回収業者に依頼する大きなメリットは、不用品がまとめて処分できることです。業者が自宅にやってきてくれるので、自分たちで運搬する必要もありません。スピーディーかつ的確に処分することができるでしょう。ただし、不用品の量が多くなるほど費用も高くなるので注意が必要です。収集・運搬料金が加算される可能性もあるため、見積書の内容を細部まで確認する必要があります。
2-3.買取専門店やリサイクルショップに売る
まだ正常に使える状態であれば、買取専門店やリサイクルショップを利用する方法があります。一般的に、動作確認ができるプリンターは買取対象です。壊れている・不具合が出ているプリンターは買取不可になるので注意してください。「捨てるのがもったいない」と感じている方は、1度査定に出してみるといいでしょう。発売年月が近いものほど中古市場における需要が高いので、高価買取が期待できます。
3.プリンターを処分する際の注意点
プリンターを処分する際に注意してほしいことがいくつかあります。注意点をしっかり確認してから処分しましょう。
3-1.個人情報のデータを消去する
最新のプリンターは、名前・生年月日・住所・会社・学校・画像など個人情報が記録されるようになっています。個人情報のデータを処分前にきちんと削除しておかなければ、情報が外部に漏れて悪用される恐れがあるのです。実際に、捨てられたプリンターから個人情報を抜き出し悪用されたという事件も起きています。特に、事業用として使っていたプリンターのデータは必ず削除するようにしてください。顧客情報が漏れてしまえば会社の信用につながり、損害賠償請求に至る可能性もあります。初期化ではなく、ハードディスクをしっかりと削除してください。消去方法が分からない場合は、プリンターのメーカーに問い合わせるといいでしょう。
3-2.インクカートリッジを取り出す
プリンターを処分する前に、インクカートリッジが入っていないかどうか必ずチェックしてください。インクカートリッジはプリンターと別々で処分しなければなりません。純正品であれば、小型家電リサイクルボックスなどリサイクル用の回収箱に入れるといいでしょう。家電量販店では、インクカードリッジの回収ボックスが設置されています。また、エプソンやキャノンなどの大手メーカーでは、共同でインクカードリッジ里帰りプロジェクトを実施中です。回収箱の設置場所に関しては、プロジェクトサイトを確認してください。
3-3.事業目的で使用したプリンターは産業廃棄物
会社など事業目的で使用したプリンターは産業廃棄物扱いになるため、自治体回収での処分ができません。産業廃棄物を処分してしまうと不法投棄とみなされ罰金の対象になってしまいます。産業廃棄物になるものは、許可を取得している回収業者に依頼するのが一般的です。事前に、産業廃棄物収集運搬許可を取得しているかチェックしましょう。また、業務用のプリンターはサイズが大きいため、搬出・運搬対応かも要チェックです。
4.不要なプリンターを無料で処分するコツは?
できるだけ費用をかけずに処分したいと思いますが、無料で処分する方法はあるのでしょうか。
4-1.欲しがっている人に譲る
無料で処分する方法としては、欲しがっている人に譲る方法があります。周囲にプリンターを欲しがっている人がいないか探してみてください。オフィスの引っ越しを考えていたり、新生活を始めたりする人の中には、プリンターを欲しがっている人がいるかもしれません。「リサイクルショップ等で売れなかったけれど、まだ使えるから捨てるのはもったいない」と思っている方におすすめの方法です。周囲に欲しがっている人がいない場合は、地域コミュニティーアプリを利用するのも選択肢の1つでしょう。
4-2.無料回収業者を利用する
回収業者の中には、無料で回収を行っているところがあります。たとえば、パソコンや不用品の回収を行っているパソコン処分本舗の場合、無料対象商品が1点でも含まれていれば有料対象商品をいくつ同こんしても無料で回収可能です。無料対象商品には、デスクトップパソコン・ノートパソコン・液晶モニター・スマートフォン・タブレット端末などがあります。壊れたプリンターでも無料で回収できるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。また、回収方法は宅配・持ち込み・出張回収の3つから選ぶことができます。
4-3.トラブルを回避するためには業者選びがポイント
「無料と言って回収後に追加料金を請求するのでは?」と不安を感じている方もいると思います。実際に、悪徳業者も存在しているので「追加料金を請求された」というトラブルが起きているのです。無料回収業者とのトラブルを未然に防ぐためには、業者選びのポイントを押さえておく必要があります。以下に押さえておきたいポイントをいくつか紹介するのでぜひ参考にしてください。
- 不用品回収の実績があるか
- 無料または低費用で回収してもらえるか
- スタッフの対応がスピーディーかつ丁寧か
- 無料見積もり・無料相談を受けつけているか
- 口コミや評判がいいか
- 無料回収の理由が記載されているか
- 産業廃棄物収集運搬許可を取得しているか
- 回収方法が選択できるか
5.プリンターの処分に関してよくある質問
プリンターの処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.プリンター処分時に見落としがちな要素は?
A.個人情報のデータをチェックするのはもちろんですが、忘れがちなのがUSBメモリーやSDメモリーです。よく差しっぱなしで処分してしまう人がいるので十分に注意してください。USBメモリーやSDメモリーには、これまで印刷したプリンターの履歴や住所・名前などの個人情報が含まれています。差したまま処分すると情報が流出し悪用される恐れがあるため、事前に確認することが大切です。急いで処分するほど案外見落としてしまいがちなので最後にしっかりと確認しましょう。余裕を持ってプリンターを処分することも大切なポイントです。
Q.どんなプリンターが高く売れるのか?
A.製造年数・印刷枚数、メーカー・モデル、種類・動作状況・付属品の5つが大きなポイントとなります。この中でも特に重要視しているのが、製造5年以内であるかです。製造5年以内のプリンターであれば、ほとんどの買取店で売れるでしょう。また、印刷枚数は家庭用インクジェットプリンターは約2万枚、家庭用レーザープリンターが約5万枚となっており、この基準を超えると印刷機能の低下や故障につながりやすくなります。基準以内の印刷枚数であるプリンターのほうが高く売れる可能性があるのです。
Q.ハードディスクを消去する方法は?
A.データ消去用のソフトウェアを使うか、ハードディスクを取り出して物理的に破壊する2つの方法があります。ハードディスクが壊れていて消去ソフトが読み取れないときは、消磁装置と呼ばれる強力な磁力でハードディスクを破壊する方法も選択肢の1つです。ただし、消磁装置は業務用のものなので、個人で手に入れるのは難しいでしょう。自分でハードディスクが消去できない場合は、データ消去サービスを行っている業者にお願いしてください。
Q.なぜ無料で回収できるのか?
A.パソコン処分本舗の場合は、回収したものをリユース品として再販売しています。再販売できないものは分解し修理用パーツとして販売しているのです。そのため、回収にかかる費用に充てることができます。無料回収を行っている業者は増えていますが、なぜ無料で回収できるのか理由が明確になっている業者に依頼してください。無料回収の理由がハッキリしていない業者は、悪徳業者の可能性が高いので安易に利用するのはNGです。複数の業者を比較すれば、優良業者と悪徳業者の見極めがしやすくなるでしょう。
Q.ネットオークションやフリマアプリでも売れるのか?
A.自分で売る方法としてネットオークションやフリマアプリを利用する方法がありますが、新品または未使用品が落札される傾向があります。使用年数が数年経過しているプリンターを個人で売るのは難しいと言えるでしょう。また、買い手が見つかったとしても自分でこん包し取引相手に送らなければなりません。時間と手間がかかるデメリットを踏まえてから利用したほうがいいでしょう。
まとめ
プリンターは一辺30cm以上になるものが多いため、ほとんどの自治体で粗大ゴミとして扱われます。けれども、小型家電リサイクルの対象品目になる場合は、小型家電ボックスに投かんする形で処分が定められていることもあるのです。自治体によって処分方法が異なるので注意してください。また、まだ正常に使える状態なら、買い取ってもらったほうがお得に処分できます。処分費用がかからないので、壊れていなければ買取店やリサイクルショップに査定に出してみてはいかがでしょうか。