中古のプリンターはリサイクルできる? お得に処分する方法教えます!
2017/11/06
古くなったり故障したりして不用になったプリンターを、どのように処分していいのかわからず困っていませんか?プリンターは、PCリサイクル法や家電リサイクル法の対象外です。一般的には、自治体の燃えないごみ・粗大ごみで処分するか、小型家電リサイクル法に基づいた回収に出します。また、まだ使用できるプリンターは、廃棄処分にせず買取に出す方法もあるのです。そこで、プリンターの処分やリサイクルをする方法についての情報をまとめてみました。
この記事を読むことで、不用なプリンターをどうしたらいいのかがおわかりいただけます。お得な情報もあるので、ぜひお役立てください。
1.プリンターのリサイクルについて
プリンターを処分・リサイクルする前に、プリンターについての基礎知識を学びましょう。
1-1.プリンターについて
プリンターの種類・普及率・寿命などをご紹介します。
1-1-1.プリンターの種類
プリンターは、大きく分けると主に以下の4つに分類できます。
- インクジェットプリンター:液体インクを紙に吹きつけて印刷するプリンター。写真のように鮮明で美しい印刷ができる高品質なものもある。リーズナブルな製品が多いので一般家庭を中心に最も普及している。
- レーザープリンター:帯電性のあるドラムにトナーを付着させ、熱と圧力で紙に押しつけて印刷するプリンター。カラーレーザープリンターの値段は数十万円クラスだが、白黒は数万円で入手できる
- インパクト方式プリンター:紙にインクリボン(インクを塗ったリボン)を押し当てて印刷するプリンター。解像度が低く現在ではあまり使われなくなっている
- 熱転写方式プリンター:フィルムインクに熱を加え液体・気体状にして、紙に接触させ印刷するプリンター。最高品質の印刷ができる
1-1-2.プリンターの普及率
あるインターネット調査会社が、2015年に約11000人を対象に行ったアンケートによると、自宅にプリンターを持っている人は9割弱でした。そのうち、インクジェットの所有者は8割弱、プリンターの機能は、コピーとスキャナーがついているものが約7〜8割という結果になっています。そして、プリンターの利用目的は、年賀状・ハガキの印刷が約8割、ウェブページやオフィス系文書などの印刷、コピーが各5〜6割です。
1-1-3.プリンターの寿命
メーカー・機種・使用状況・お手入れの度合いによっても異なりますが、プリンターの寿命は3〜5年といわれています。製品のサポートも5年で終了するメーカーが多いようです。「もったいないから壊れるまで修理しつつ使いたい」と思っても、寿命を過ぎると修理に対応してもらえないことも多いでしょう。5年前後で不具合が生じたら、買い替えをするほうがおすすめです。
1-2.プリンターの資源価値とは?
プリンターの資源としての価値や、中古の需要などについてご説明しましょう。
1-2-1.リサイクルの必要性
プリンターは、経済産業省の資料(レアメタルリサイクルの現状)によると「小型家電」に分類されています。中でも「電子部品などの集積度が高いと思われる製品群」とされているのです。プリンターは、リサイクルできるレアメタルを多く含有しています。そのため、古くなったり壊れたりした製品でも、リサイクル資源としての価値があるのです。そこで、2013年の4月から始まった「小型家電リサイクル法」に基づき、各自治体が主体となり不用になった家庭用プリンターを回収するようになりました。
1-2-2.中古需要
まだ、使用できるプリンターは、廃棄せずにリサイクルショップなどに売却する方法もあります。「印刷の精度にはこだわらない」「年に数回しか使用しない」と、できるだけ安いプリンターを中古市場で探している人も多いため需要があるのです。中古でも、国内有名メーカーの高機能製品・発売5年以下の製品・新しくて状態がいい製品・人気機種などであれば買取対象になります。
1-3.リサイクルの現状
「1-2-1.リサイクルの必要性」でもご説明したように、プリンターは「小型家電リサイクル法」に基づき回収する自治体も多くなってきました。
- 小型家電回収ボックスに不用になった製品を入れる
- 燃えるごみの日などのように「小型家電の日」を設け、回収場所にコンテナを設置して回収する
- 燃えないごみや粗大ごみで出してもらい、処理場で小型家電だけピックアップする
上記が代表的な回収方法です。現状では、小型家電リサイクル法に基づく回収はすべての自治体で行っているわけではありません。処分するときには、お住まいの自治体に確認する必要があります。
また、事業用プリンターは上記の方法では処分できません。プリンターメーカーでは、事業用プリンターの回収を行っているので依頼してください。もしくは、産業廃棄物処分の許可を持つ業者に依頼する方法もあります。
2.プリンターリサイクルの注意点
プリンターをリサイクル・処分する場合の注意点をご紹介します。
2-1.データについて
ファックスやスキャナーなどの機能を併せ持っている「複合機タイプの高機能プリンター」は、データが内部に残っています。そのデータには、会社の機密情報がたくさん詰まっているでしょう。情報漏洩(ろうえい)を防ぐためにも、プリンターを処分する前には初期化・データ消去などを行いましょう。機種ごとに方法は異なるので、取り扱い説明書で調べるかメーカーサイトなどでご確認ください。
また、家庭用プリンターも注意は必要です。記録メディアの差し込み口にメディアを差しっぱなしで処分すると、第3者がデータを見る可能性もあります。メディアの抜き忘れには十分注意しましょう。
2-2.インクなどの付属品について
使用済みインクカートリッジは、「インク里帰りプロジェクト」として、多くのメーカーが回収・リサイクルを進めています。家電量販店の入り口などに、メーカーごとの回収ボックスが設置しているのでそこに入れてください。ただし、メーカー純正品以外のインクカートリッジは入れることはできません。各自治体のルールに従い燃える・燃えないごみで処分してください。また、コードやトレイなどの付属品は、買取に出す場合はそろえておきましょう。廃棄する場合は、燃えるごみに出してください。
3.プリンターのリサイクル方法
前項でご紹介したように、プリンターをリサイクル処分にする場合は自治体のごみに出すかリサイクルショップなどの買取を利用する方法があります。ここでは、それ以外の方法をご紹介しましょう。
3-1.メーカー・販売店・通販業者での引き取り
プリンターのメーカーや家電販売店などでは、基本的に中古プリンターの回収は行っていません。ただし、小型家電リサイクル法制度に参加している量販店では、有料回収を行っています。また、新しいプリンターを購入することを条件に、古いプリンターの下取り・引き取りをする量販店や大手通販業者もあるのです。条件や手数料などはお店によって異なるので比較してみましょう。
3-2.リセールする
まだ、使用できるプリンターであれば、リサイクルショップに売却する以外にも、インターネットオークションに出品する方法があります。出品する際には、プリンター正面だけではなく、裏・両サイド・付属品などの写真も一緒に掲載し、状態やサイズなどの説明も詳しく書いたほうがいいでしょう。ただし、オークションは、いつ落札者が現れるかはわかりません。引っ越しなど予定が決まっていて、プリンターの処分を急ぐ場合は向かないでしょう。
3-3.専門業者による回収
プリンターなどのパソコン周辺機器や、パソコンの回収を行う不用品回収業者に依頼する方法があります。業者の多くは、宅配・店頭・出張などの方法で回収を行っているのです。回収費用や送料などは業者によって異なります。事前にホームページなどで複数社料金を調べて、比較検討をしたほうがいいでしょう。また、「パソコン処分本舗」では無料回収も可能です。後の項で詳しく説明しましょう。
3-4.回収業者の選び方
回収業者を選ぶときには、業者のホームページやチラシなどで以下のことを確認しましょう。
- 事業所の所在地・電話&FAX番号・メールアドレスなど
- 古物商許可番号(リサイクル業を営むのに必要な番号)
- 回収方法
- 回収費用
- 無料相談(電話やインターネットフォームなど)の有無
3-5.無料回収について
「パソコン処分本舗」は、全国どこからでも不用になったパソコンを無料で宅配回収している業者です。段ボールの中に「無料回収対象商品(パソコンほか)」が1点でも入っていれば、プリンターなどの「送料有料対象製品」を無料回収しています。プリンターだけではなく、パソコンなどもまとめて処分したいときに便利です。段ボールのサイズや重量には条件があります。詳しくはこちらをごらんください。
3-6.注意点
街中を軽トラックで周回しながら、「不用品を無料で引き取ります」と呼びかけている業者を見かけたことがある人もいるでしょう。そのような業者の多くは、無許可で不用品回収を行っていることが多いのです。無料といいつつ、不用品を車に積んでからお金を請求してくるなどのトラブルが相次いでいます。「仕方なくお金を払い、引き取ってもらった家電を不法投棄された」ということもあるのです。そのような業者には依頼しないようにしましょう。
4.プリンターのリサイクル〜よくある質問〜
プリンターのリサイクルでよくある質問をご紹介しましょう。
Q.不要になった家庭用のプリンターは、メーカーが引き取ってくれないのですか?
A.メーカーで回収はしていません。どこのメーカーでも「お住まいの地方自治体の指示に従って排出してください」としています。お住まいの自治体のホームページで確認するか、電話で問い合わせをして、プリンターの排出方法を確認してください。
Q.不用品回収業者に、プリンターだけではなく古いノートパソコン・タブレットなども一緒に処分を依頼したいのですが費用が心配です。
A.「パソコン処分本舗」では、全国どこからでも古いパソコンやタブレットなどを回収費用・送料無料で引き取っています。ノートパソコンなどは「送料無料対象製品」です。1つでもあれば、当社規定の段ボールの中に、ほかの「送料有料対象製品」を一緒に入れても無料回収します。1度にすべて無料処分できるのでお得です。こちらの回収方法をごらんください。
Q. 「パソコン処分本舗」は、なぜ無料でパソコンの回収ができるのですか?
A.当社では、引き取ったパソコンで「中古品として需要のあるもの」は、メンテナンスをほどこし再販売します。また、再販売できないものは、分解してパーツをリサイクルしたり資源として再販売したりしているのです。低コストで商品を仕入れているので、その分お客さまに無料サービスを提供できます。詳しくは、こちらをごらんください。
Q.家庭用プリンターを、自治体のごみに出すときの注意点はありますか?
A.「2-1.データについて」でご紹介したように、複合機タイプのプリンターでなければ、データが残っている心配はありません。ただし、記録メディアが差しっぱなしになっていないかを確認しましょう。また、インクは取り出してメーカーの回収ボックスに入れるか、自治体のルールに従ってごみで処分してください。
Q.プリンターは、分解して小さいパーツにすれば「燃えるごみ」として出せると聞きましたが本当でしょうか。
A.そのような意見をインターネットで見かけることもありますが、おすすめできません。自治体の粗大ごみで出す場合は、地域によっても異なりますが数百円ほどです。その金額と比較すると、手間と時間がかかり過ぎます。さらに、分解するのは危険なのでやめたほうがいいでしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。不用になったプリンターをリサイクルしたり廃棄処分にしたりする方法がおわかりになったかと思います。買取に出すにしても廃棄するにしても、データの消去や記録メディアの抜き忘れなどには十分に注意しましょう。また、プリンターと一緒に、不用になったパソコンなどを処分したいときには「パソコン処分本舗」におまかせください。全国どこからでも送料・処分費用無料で受け付けています。1度に無料で片付けることができるのでお得です。