パソコンのデータ消去はどうすべきか? 安全に処分する方法と注意点
2024/02/22
「なぜパソコンを処分する前にデータ消去が必要なのか」「安全に処分するにはどうすべきか」など、パソコンの処分で頭を抱えている方は多いでしょう。
パソコンには個人情報やクレジットカード情報など、さまざまなデータが記録されています。大切なデータを外部へ流出しないためにも、データ消去など事前の準備が必要です。
そこで、本記事では、パソコンのデータを消去する方法やポイントなどを解説します。
この記事を読むことで、データ消去の重要性やパソコンを安全に処分するためのポイントなども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.データ消去の重要性
まずは、パソコンのデータを消去する必要性についてチェックしましょう。
大切な情報を守るため
パソコンのデータを消去するのは、大切な情報を守るためです。前述したように、パソコンのHDD(ハードディスク)やSSDなどの記憶装置には、さまざまな情報が含まれています。たとえば、住所や電話番号、クレジットカード情報、アカウントIDとパスワードなどです。仕事で使用しているパソコンの場合、仕事のメールや会社の機密情報なども記憶されています。これらの重要なデータを守るためにも、パソコンを処分する前のデータ消去が必要です。
データを悪用されないため
パソコンの大切な情報を守るだけでなく、データ消去は情報の流出と悪用を防ぐために必要です。実際に、パソコンのデータを消去せずに処分したため、記録されていた大切な情報が外部へ流出し悪用されてしまったというトラブルが起きています。一度流出したデータはどうにもならないので、パソコンを処分する前に消去する必要があるのです。大切なデータが第三者の手に渡らないためにも、処分前にしっかりと消去しておきましょう。
消去前のデータ移行を忘れずに
パソコンのデータを消去する前に、必ず行ってほしいのがデータの移行です。完全消去したパソコンのデータは、もとに戻すことができません。大切なデータだからこそ、事前にほかの記憶装置や新しいパソコンへの移行が必要です。なお、パソコンのデータを移行する方法としては、記憶装置とパソコンをつないで手動で行う方法やデータ移行ソフト、クラウドストレージを利用する方法などがあります。
2.安全なデータ消去方法
ここでは、安全にデータを消去する方法について詳しく説明します。
消去専用ソフトを使用する
パソコンのデータを簡単に消去する方法として、消去専用ソフトを使用する方法があります。消去専用ソフトをパソコンにダウンロードするだけで、簡単にデータが消去できるのでおすすめです。なお、パソコン販売店や家電量販店などで消去専用ソフトは購入できます。無料で使用できるソフトもありますが、無料版はデータが完全に消去できるわけではないので注意が必要です。
HDDなどを物理的に破壊する
データが記録されているHDDやSSDなどの記憶装置を、カナヅチやカッターを使用して物理的に破壊する方法もあります。記憶装置を破壊し、データを読み取れない状態にする方法です。ただし、HDDやSSDがパソコン内部に組み込まれている場合、取り出しに時間がかかったり、困難な作業になったりする恐れがあります。また、物理的に破壊したとしても、データが読み取れない状態になっているかは確認できません。安全にパソコンを処分したい方は、ほかの方法でデータを消去したほうがいいでしょう。
データ消去サービスを利用する
自分でパソコンのデータが消去できない場合は、データ消去サービスを行っている業者に依頼するのも選択肢の1つです。不用品回収を行っている業者やパソコン販売店の中には、データ消去サービスが利用できるところもあります。データ消去サービスを利用することで、自分でデータを消去するよりも安心してパソコンが処分できるでしょう。ただし、どのような方法でデータを消去するのか、具体的な消去方法を確認する必要があります。
また、サービスを利用する際はデータ消去証明書を発行してもらうといいでしょう。データ消去証明書には、データを消去した日付などが記載されているため、業者とのトラブル対策になります。
初期化だけでは不十分
「パソコンを初期化すればデータも消去できる」と思われがちですが、初期化だけではデータが消去できません。確かに、初期化を行うと保存したデータや、インストールしたソフトなどが削除できます。しかし、パソコン内のデータが完全に消去されたとはいえません。初期化されたパソコンに復元ソフトをダウンロードすれば、データが復旧する可能性があります。よって、データをしっかりと完全消去してから初期化を行ったほうが、安心して処分できるというわけです。
3.パソコン処分の方法とタイミング
ここでは、パソコン処分の方法とタイミングを解説します。
パソコンメーカーに回収を依頼する
パソコンはPCリサイクル法に基づいて処分する必要があるため、メーカーに回収を依頼するのが一般的です。自治体収集のゴミとして捨てることはできません。処分したいパソコンのメーカーに問い合わせて、回収を依頼してください。なお、PCリサイクルマークが付いているパソコンは無償で回収してもらえますが、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは回収再資源化料金がかかります。パソコンメーカーの問い合わせ先は、メーカー窓口一覧(一般社団法人パソコン3R推進協会)を確認してください。
自治体の回収ボックスに投かんする
自治体の中には、ノートパソコンが小型家電リサイクル法の対象品目になっているところがあります。小型家電リサイクル法の対象品目は、公共施設などに設置する回収ボックスに投かんするだけで処分可能です。処分費用をかけずにリサイクル回収として処分できるため、地球環境にもやさしい処分方法といえるでしょう。
下取りに出す
まだ正常に使用できるパソコンの場合、メーカーや家電量販店の下取りサービスが利用できる可能性もあります。下取りに出せるパソコンは正常に可動する状態であるのはもちろん、発売されてから5年以内のものです。下取り条件はメーカーや家電量販店によって異なるため、事前に確認しておきましょう。特に、新しいパソコンへの買い換えを検討している方は、下取りサービスが利用できる可能性もあるので要チェックです。
リサイクルショップや買取専門店に買い取ってもらう
リサイクルショップや家電を中心に高く買い取っている業者へ、パソコンの査定を依頼するのも選択肢の1つです。中古市場で需要のあるパソコンは、高価買取が期待できるでしょう。高く買い取ってもらいたい場合は、複数のリサイクルショップや買取専門業者に無料査定を依頼してみてください。
フリマアプリやネットオークションで販売する
自分でパソコンを売りたい場合は、フリマアプリやネットオークションで販売するのも方法の1つです。リサイクルショップや買取専門業者で買取不可になったパソコンでも、フリマアプリやネットオークションで落札される可能性はあります。全国から買い手を見つけることができるのは、フリマアプリやネットオークションの大きなメリットです。
不用品回収業者へ依頼する
パソコンをすぐに処分したい、ほかの不用品もまとめて廃棄したい方は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者は自治体収集で処分できないものも回収してもらえるので、大量の不用品を一気に片付けることができるでしょう。ただし、不用品の量が多ければ多いほど回収費用が高額になるので注意が必要です。
4.パソコン処分本舗のサービス紹介
ここでは、パソコン処分本舗サービスの特徴を紹介します。
全国どこからでも利用できる無料宅配回収サービス
パソコン処分本舗では、パソコン・不用品の無料回収を行っています。持込回収・出張回収と回収方法はさまざまですが、中でも宅配回収サービスは送料無料対象商品が1点でも含まれていれば送料が無料です。全国どこでも利用できる無料宅配回収サービスとなっているため、自宅にいながらパソコンがお得に処分できます。なお、送料無料対象商品は以下のとおりです。
- デスクトップパソコン(※動作不問)
- ノートパソコン(※動作不問)
- 液晶テレビ(2012年以降製造の正常可動品&スタンド付属)
- 液晶モニター(22インチ以上の正常可動品)
- スマホ・タブレット(正常可動品)
- ハイスペックゲーム機(正常可動品)
上記の商品が1点でも含まれていれば、有料商品をいくつ同こんしても送料は無料となります。
無料回収ができる3つの理由
パソコン処分本舗が無料回収を実現できているのは、3つの理由があります。
1つ目は、回収したパソコンをリユース品として再活用しているからです。中古品として需要があるものは自社でメンテナンスと修理を行い、国内外に出荷しています。
2つ目は、リユースできないパソコンも修理用パーツとしてリサイクルしているからです。パソコンには貴重な有用資源が含まれているため、パーツとして販売することで利益を得ています。
3つ目は、価値がないパソコンを分解・細分化し、資源として再活用しているからです。回収したパソコンを自社施設において30種類以上に選別し、再資源化しています。
データ消去サービスも利用できる
パソコン処分本舗では、パソコンのデータ消去サービスも行っています。論理的消去機と物理的破壊機で確実にデータを消去するので、安心してパソコンが処分できるでしょう。なお、希望する方にはデータ消去証明書を発行しています。HDD1台につき3,300円(税込)が必要になりますが、データを消去した作業日や消去方法・HDDの型番・シリアルナンバーが記載されているので安心です。
5.パソコンの処分に関してよくある質問
パソコンの処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.回収再資源化料金はいくらかかるのか?
A.PCリサイクルマークが付いていないパソコンは、下記の回収再資源化料金を支払う必要があります。
- デスクトップパソコン(本体):4,400円(税込)
- ノートパソコン:4,400円(税込)
- CRTディスプレー:5,500円(税込)
- 液晶ディスプレー:4,400円(税込)
- CRTディスプレー一体型パソコン:5,500円(税込)
- 液晶ディスプレー一体型パソコン:4,400円(税込)
Q.自作パソコンを処分する方法は?
A.自作パソコンはメーカーに回収してもらうことができません。リサイクル回収を行っている業者に回収してもらうか、パソコン3R推進協会に回収してもらう方法があります。パソコン3R推進協会では自作パソコンのほか、メーカーまたは輸入販売していた業者がすでに倒産しているパソコンも回収可能です。
Q.メーカーに回収を依頼する流れは?
A.大まかな回収の流れは、下記を参考にしてください。
- パソコン3R推進協会のホームページから回収を申し込む
- PCリサイクルマークが付いていないパソコンの場合、郵送される郵便局の振込取扱票で回収再資源化料金を支払う
- エコゆうパック伝票を受け取り、自分でパソコンをこん包した後に貼り付ける
- 郵便局へ戸口集荷を依頼するか、近場の郵便局へ直接持ち込む
Q.注意すべき無料回収業者の特徴は?
A.無料回収の理由が明確になっていない回収業者は、悪徳業者の可能性が高いので注意が必要です。無料回収サービスを利用する際はなぜ無料回収ができるのか、その理由をホームページ等で確認してください。
Q.パソコンをこん包する際の注意点は?
A.無料宅配回収サービスを利用する場合、段ボールなどのサイズが決まっているので注意が必要です。たとえば、パソコン処分本舗の場合は、3辺合計160cm以内かつ重さ25kg以内という決まりがあります。サイズをオーバーする場合は送料が自己負担になる可能性があるので注意しましょう。
まとめ
パソコンには個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータが含まれているため、事前に完全消去する必要があります。データの消去方法は、消去専用ソフトを利用する方法とHDDなどの記憶装置を物理的に破壊する方法の2つです。自分でデータが消去できない場合は、データ消去サービスを行っている業者に依頼するといいでしょう。なお、パソコン処分本舗ではデータ消去サービスのほか、無料宅配回収サービスも行っています。パソコンの処分でお悩みの方は、ぜひ一度チェックしてください。