USBメモリの処分や捨て方を正しく学ぶ! データ処分も解説!
2017/01/07
2019/03/07
USBメモリは、デジタルデータの受け渡しや保存に大活躍です。とても小さいので、荷物にならない点もメリットと言えます。しかし、USBメモリも寿命があるため、いつかは処分をする必要があるのです。実際に、USBメモリの処分で困っている人もいることでしょう。
今回は、USBメモリの捨て方や処分方法に関して詳しく解説します。捨て方の方法だけでなく、データの処分の重要性もじっくり学んでください。とても有益な内容ですよ。
記事を読んだ人は、USBメモリの処分で悩むことはなくなります。データ処分を含め、安心して処分するためにも最後までじっくり読んでみてください。USBメモリの処分を誤って行うとさまざまな弊害が起こる可能性があります。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、きちんと処分しましょう。
1.USBメモリの処分について
さっそく、USBメモリの処分について考えてみましょう。ごみの種類や捨て方について、また、データ処分について触れていきます。
1-1.USBメモリはごみ? 捨て方はどう?
USBメモリは、不燃ごみとして処分している自治体が多くなります。また、自治体によっては「使用済み小型家電」として専用ボックスへの投入を推奨していることもあるので調べてみましょう。不燃ごみとして出した場合は、リサイクルの道はありません。しかし、「使用済み小型家電」として回収したものは自治体の指定業者によって分解・リサイクルするため環境にやさしい方法と言えます。
1-2.USBメモリに含まれるデータについて
USBメモリには、使用した状況によって多くのデータが入っています。たとえば、以下のようなデータですね。
- 住所や氏名などの個人情報
- 個人が撮影した画像類
- 企業の顧客リストや経理情報
- 学校の成績一覧や進路先情報
USBメモリは気楽にデータ保存ができるため、消去防止のために使うケースが多いです。しかし、中には重要なデータも含まれているので取り扱いには注意してください。
1-3.データ消去の重要性について
USBメモリ内部のデータは、必ず消去しておきましょう。データを消去しないままで捨ててしまうことは、あらゆるリスクを高めます。最近は、企業情報や個人情報の収集を目的にごみを盗む犯罪も増えているからです。USBメモリを処分するときは、データの消去をすることも絶対に忘れないでください。
1-4.データが流出したらどうなる?
データの流出は、深刻な事態に至ることもあるので注意しましょう。個人データを悪徳企業が利用した場合は、身に覚えの無い商品購入や代金請求来ることもあります。また、無言電話や思わぬ個人中傷を受ける場合も出てくるものです。企業データが流出した場合は、内部機密が知れ渡ることになり、経営の危機を招く可能性もあります。データ流出は、何としても阻止するべきなのです。
2.USBメモリのデータ処分について
USBメモリのデータ処分について学びましょう。データを消すときの注意点や、データ移行について詳しく解説します。
2-1.USBメモリのデータの消し方について
USBメモリのデータは、さまざまな消し方があります。主なものについて長所と短所を併せて解説しましょう。
2-1-1.ゼロフィル
USBメモリに、特殊なソフトを用いて「00」で埋めることによってデータの読み出しを不可能にする方法です。別名「物理フォーマット」とも呼びます。
- 長所:簡単にデータを読み込み不可にできる
- 短所:専用ソフトが必要になる・OSによっては対応していないこともある
2-1-2.ランダムデータの書き込み
ゼロフィルと同様にデータを記録領域に目いっぱい書き込むことによって、読み込み不可の状態にする方法です。ゼロフィルよりも、ランダムデータの書き込みの方がより確実となります。
- 長所:簡単にデータ読み込み不可にできる
- 短所:専用ソフトが必要になる・OSによっては対応していないこともある
2-1-3.物理的破壊
USBメモリ自体を破壊することで、物理的にデータを読み込み不可にする方法です。分解したり折り曲げたりするなどの方法があります。
- 長所:完全にデータを読み込み不可にできる
- 短所:破壊したUSBメモリは二度と使用できない
2-2.データを完全に消すために気を付けること
USBメモリのデータ消去は、初期化やフォーマットのし直しでは不完全なことがあります。データを完全に消すためには、すべての領域のデータを削除することが大切です。たとえば、USBメモリのデータ消去専門ソフトを使うことをおすすめします。ソフトは無料のものや有料のものなどから、自分が使いやすいもの・配布元が信頼できるものを選んで使いましょう。なお、おすすめの消去ソフトについては、以下を参考にしてください。
- 有料ソフト:アイ・オー・データの完全消去ソフト
- 無料ソフト:Freeeraser
2-3.大切なデータの移行について
USBのデータ移行は、ハードディスクやオンラインストレージなどに行いましょう。また、移行をするときは元データをコピーして移行先に移し、その後にUSB内部のデータを消去することをおすすめします。ポイントは、無事にデータ移行できたことを確認してから消去することです。また、特に大切なデータは2か所以上に保存したりセキュリティー付きの方法で保存したりすることも考えましょう。
3.USBメモリの処分業者選びのポイント
USBの処分は、業者に依頼すると何かと楽で安心です。業者選びのポイントや、依頼するときに知っておきたい内容をまとめました。
3-1.業者選びのポイントをチェックしよう
良い業者を選ぶためには、主に以下を参考にしてください。
- USBメモリの処分を取り扱っている
- USBメモリの仕組みに詳しいデータ消去サービスを行っている
- 処分費用がリーズナブル
- 直接回収・宅配便送付など複数の回収方法がある
- 利用者の評判が良い業者である
- 古物商許可などの許可を受けた正式な業者である
- 対応のやり取りが信頼できる業者である
安心してUSBの処分を依頼するためにも、上記のポイントを外さないところを選びましょう。
3-2.引き取り手数料や買い取り料金はどうなっている?
USBメモリの引き取り手数料は、業者の直接引き取りになった場合で数千円程度が主流となります。データの処分も同時依頼するときには、ひとつに付き1,000円程度が上乗せになると考えてください。なお、使用済みUSBメモリに関しては、買い取りになるケースはほとんどありません。USBメモリは消耗品となるためです。
3-3.業者におけるUSBのデータ消去について
業者では、主に以下のような方法でUSBのデータ消去をしています。
- 専用ソフトの利用による消去
- 物理的破壊による消去
回収業者の中にもデータ消去サービスを行っていることがあります。有料になりますが、検討してみるといいでしょう。なお、業者でデータ消去をしてもらうときは、できるだけデータ消去の証明書をもらっておくことをおすすめします。
3-4.業者がUSBメモリを回収する方法
USBメモリはとても小さいため、USBメモリだけを処分する場合は宅配便送付にて行うことが一般的です。ただし、USB以外にも処分したい不用品がある場合は、業者に回収に来てもらう場合も出てきます。なお、USBメモリだけを処分したいときは、宅配便送付が利用できるところを選ぶと回収費用を抑えることができてお得です。
3-5.USBを無料回収してもらうコツを伝授!
USBメモリを業者に無料回収してもらうには、そのほかのもので処分できるものは無いか考えてみましょう。特に、業者が買い取りを強化しているものは処分するとお金が手に入ることがあります。同時処分を依頼することでUSBメモリの処分費用と相殺することができるので積極的に考えてみてください。比較的新しい家電やパソコン・タブレットなどが狙い目ですよ。
3-6.業者にUSBの処分を依頼するときの注意点
USBメモリの処分は、万が一のことを考えると信頼できる業者に依頼するべきです。処分費用が安いという理由だけで、信頼できなかったり無許可の業者に依頼したりすることはやめましょう。中には、不法に廃棄をしたり内部データを悪用したりするところもあります。特に、営業車で巡回をしていたり勧誘電話や訪問営業をしていたりする業者は注意しましょう。
4.USBメモリの処分や捨て方に関するよくある質問
USBメモリの処分や捨て方に関するよくある質問をご覧ください。ほかの人が疑問に思うことを確認して、今まで学んだことの総まとめをしましょう。
Q.データ紛失防止に設定したパスワードを忘れたために処分できない場合は?
A.物理的破壊によってUSBメモリごと処分してしましょう。データ紛失防止は、USBからデータを消去できないようにパスワードを設置しているものです。パスワードが無い限りは、通常データを消去できません。必要に応じて、データをバックアップしておくことも忘れないでください。
Q.暗号化したUSBメモリの処分で気を付けることは?
A.暗号化してあるUSBメモリは、通常のものよりも機密性は高くなります。しかし、データの読み取りが不可ということではありません。暗号化したUSBメモリであっても、処分する前にデータを完全消去してください。なお、何らの理由によってUSBメモリのデータ消去ができなかった場合は、物理的破壊による処分をしましょう。
Q.未使用のUSBメモリを大量に捨てたい場合はどうすればいいですか?
A.未使用のUSBメモリは、内部データの書き込みが無い状態です。そのままごみとして処分するのはもったいないので、買い取りを実施している業者などに相談してください。買い取り価格が安くても、お金を手にすることができます。なお、本当に未使用であるかどうか確実なものだけにしましょう。勘違いしていて使用済み・データが内部に残ったままの状態で業者に渡すとデータ流出の可能性も否定できません。
Q.故障でデータが読み取り不可の場合はそのまま処分してもいい?
A.USBデータの寿命もしくは故障した場合、データの読み取りができなくなることがあります。しかし、特殊な環境ではデータを読み込めることもあるのです。自分のパソコンでデータが読み取りできない状態でも安心してはいけません。確実に処分したい場合は、物理的破壊によるデータ消去を考えましょう。
Q.USBメモリ自体をパソコンが認識しなくてデータ移行ができない場合は?
A.USBコネクターの接続不良や認識不良で、USBメモリをパソコンで認識しないことがあります。しかし、ほかのパソコンでは認識できる可能性も高いです。
また、USBコネクターを交換することによって正常に読み込めたり認識できたりする場合もあるでしょう。できれば、ほかのパソコンで試してみてください。なお、業者にUSBメモリ内部のデータを救出・消去できないか相談してみましょう。
まとめ
USBメモリは、データの保存や読み込み・受け渡しが気軽にできるものとして広く普及している記録装置です。しかし、USBメモリの寿命が来たり不要になったりしたときには処分をする必要があります。多くの場合、使用済みのUSBメモリには貴重なデータが入っているものです。情報漏えいを防ぐためには、USBメモリのデータを完全に消去することを忘れないようにしましょう。なお、USBメモリの処分は、データ消去を含め回収業者に依頼することも可能です。